日本新聞協会の意見書全文

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006040701000713_Detail.html

匿名化の流れは「知る権利」を脅かし、「表現の自由」や健全な民主主義社会の根幹を揺るがしかねない。そのことに対し、私たちは強い危機感を抱き、深く憂慮している。
個人情報保護法成立にあたっての閣議決定では、全面施行後3年をめどに見直しを検討することにしている。過剰反応や意図的な情報隠しが進む中、個人情報の有用性と保護のバランスに配慮した制度の見直しが急務と考える。

神経過敏になって、必死に自分の情報が出ないようにしようとしても、知らないところで、自分の情報が入った情報媒体を落としてなくす人がいたり、不用意にPCにデータを入れ、ついでにウイニーも入れて大流出させたり、と、一種の「尻抜け」状態になってしまっているところが悲しいですね。
個人情報保護法の構造自体を抜本的に見直す(全体として、緩やかな訓示規定を中心とした、ガイドライン的な法律にして、目に余る行き過ぎた事態には適切な是正ができるようにする、とか)といったことも必要かもしれません。