撮影ご遠慮ください、保護者から不満も 田辺中学卒業式(和歌山)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000002-agara-l30

ある3年生の保護者はこのほど、卒業式を前に「子どもを思う親として、成長の節目を祝って、記録に残したい」と同校に撮影許可を申し入れした。
これに対し、浜野校長は「保護者としての気持ちはよく分かるが、写るのが自分の子どもだけではない場合、個人情報保護法で規制される。撮影されるのを嫌がる生徒や保護者がいるかもしれないし、ほかに流用される可能性もある。その場合は学校として責任が持てない」と説明。多くの保護者が一斉に撮影することになると、式を厳粛に開くことができなくなることも理由に挙げ、理解を求めた。

個人情報保護法で規制されるというよりも、みだりな撮影が他人の肖像権を侵害する恐れがある、ということでしょうね。ただ、卒業式に出席している自分の子供を撮影したところ、そばにいた別の生徒も映る程度で、違法な肖像権侵害と言えるかというと疑問で、別の生徒の黙示の同意があるという見方も可能な余地があるでしょう。
人格権に対する、あまりにも厳格すぎる姿勢は、ストリートビューを大きな問題を抱えつつ平然と運営しているグーグルに見習わせたいくらいですが、あまりにも厳格すぎて自縄自縛に陥っているようにも見え、ここまでやるのはいかがなものかという疑問を感じます。
写りたくない生徒や保護者は、お面でもつけて卒業式に参加する、というのも一つの方法かもしれませんが、それも変でしょう。