男性に逆転無罪判決 西武新宿線痴漢事件で東京高裁

http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200603080277.html

「警察がずさんともいえる再現実験で、外国人風の男の場所からは手が届かないと決めつけ、被害者を誤って誘導した可能性がある。警察は強引なまでに被告人の弁明を封じた」と指摘。「本来なら起訴に至らなかった事案ではないか。男性の数多くの苦難を考えるとき、慎重の上にも慎重を期した捜査を経た上での起訴が必要だというべきだ」と警察・検察を批判した。

検察・警察に理解がある東京高裁で、ここまで言われるということは、よほど捜査がデタラメだったということなのでしょう。
警察捜査にはありがちなことですが、「再現実験」を行う際、自分達の思い込みを「再現」の名の下に書類化するのではなく、被疑者の言い分にも耳を傾け、客観的に再現してみる、という科学性が必要だと思います。
杜撰な捜査は、真実解明を困難にし、捜査機関の威信を失墜させ、国民の信頼を失わせて、捜査機関の活動をますます困難にする、ということを改めて肝に銘じるべき、ということでしょう。