カルロス・ゴーン氏の言葉

昨夜、六本木ヒルズスパで運動をしながら、日経ビジネス12月5日号を読んでいたところ、カルロス・ゴーン氏が、「M&Aの弊害に目を向けよ」と述べていました(174頁「終わらない話」)。
同氏によると、自らの体験を踏まえた上で、
1 M&Aでは、買ったほうが優位に立って自分たちの手法等を相手に押しつけようとして、買われたほうのモチベーション低下等を招く場合が多く、結果が出せない危険性が高い。
2 M&Aでは、収益性が高まればよいわけではなく、会社が持つ潜在的な能力をどれだけ引き出したかが重要であるが、その評価が難しい。本来は100の効果が出るはずなのに、80にとどまったとしたら、それは失敗である。
3 ルノー日産自動車は、M&Aの弊害を回避するため、提携という方法を選択し、成功した。
と述べており、成功を収めているだけに説得力もあり、非常に参考になりました。