カネボウ粉飾決算、70年ごろから

http://www.asahi.com/national/update/0818/TKY200508170473.html

不要分の商品は決算を終えた後に直接、カネボウが返品を受ける「キャッチボール」や、転売によって数社を経由した後にカネボウが買い戻す「宇宙遊泳」などの方法で回収・廃棄した。こうした仮装取引に伴って不良在庫や商品買い戻し資金が増大し、粉飾決算の裏で実際の財務状況は次第に悪化していった。

この「キャッチボール」や「宇宙遊泳」という手法を見て思い出しましたが、検察庁内部で、年末になると未処理の事件(未済事件)を処理することが強く求められ、それでも処理できなくて、処理したことにしたい事件を、何らかの理由をつけ、他の検察庁とか同一検察庁内の支部とかに「移送」することにより未済事件扱いしない、ということをやることがあるという話を、かつて聞いたことがありました。年末年始に、全国各地で「移送」された事件がさまよい、年始後になると、おそらく、その中の多くは移送先から再度「移送」されて戻ってくることになっていたはずです。私が聞いた話では、こういった手法を「空中戦」と言っており、こういった粉飾の手法に対するネーミングは似通ってくるものだなと、上記のニュースを見て思いました。
他者の粉飾を摘発する立場の検察庁内部で、既にこういった粉飾的な行いはされていない、と期待しています。