非常ブレーキなぜ使わず? 首ひねる運転士ら JR脱線

http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200508040452.html

公開された分析結果によると、すでに緩和曲線に入り約30メートル過ぎた時点で、ブレーキが操作されている。ところが、通常のブレーキにとどまり、非常ブレーキが作動したのは脱線後だ。
ある運転士は「ブレーキ開始の遅れは、意識を失っていたとか、ぼんやりしていたなどと説明がつく。しかし、気づいてブレーキをかけているのに、非常位置まで押し込んでいないことが理解できない」。

以前、謎とされている事件・事故に関する本を読んだことがありますが、その中で、ロンドンで起きた地下鉄事故が取り上げられていました。その事故も、確か、何ら減速することなく車止めに激突するという不可解な事故で、運転手に飲酒、薬物服用、その他の病変も認められず、結局、原因不明のままになってしまったということでした。
ただ、原因究明が完全でないと、同種事故が再発する恐れが残ることにもなり、利用者の不安が解消できないでしょう。