「徐々に崩壊する理想の教育 法科大学院2年目の岐路」(週刊ダイヤモンド7月9日号)

基本的には、現状について淡々とリポートしているという内容ですが、学生から要求を出された教官が反発して授業をボイコットしたり、逆に学生がグループで教授会に乗り込んでいった例もある、とのことで、興味深く読みました。
記事の中で、受験予備校イコール悪、受験予備校における教育イコール知識の詰め込み、といった見方が紹介されており、受験予備校について、法科大学院の制度作りに深くかかわってきたという、ある弁護士の「害毒以外の何物でもない。」(吐き捨てるように言ったそうです)というコメントが紹介されていましたが、記事を読みながら、それでは現状の法科大学院は何なのか、受験予備校が「害毒」ならば、法科大学院は多数の関係者を振り回し多くの学生の人生を暗転させようとしている壮大な「茶番」ではないのか、といった声が聞こえてきそうな気がしました。