「法科大学院実務家教員支援のためのアンケート集計結果について」を読んで

私は、これでも、法科大学院の実務家教員の端くれ(非常勤であるが)なので、日弁連が運営している、実務家教員用のメーリングリストに入っていて、流れてくるメールは参考にさせてもらっている。
昨日、上記のようなメールが流れてきて、アンケート結果を見ることができた。あからさまに紹介すると、日弁連に怒られそうなので、感想を若干紹介するにとどめておくことにする。
まず、アンケートに答えた人が問題意識の強い人たちであった、ということも影響しているような気がするが、いろいろ不満が多いな、ということである。待遇面だけでなく、法科大学院の運営など、その内容は多岐にわたっていた。まだ初年度であり、やむを得ない面はあると思うが。
法科大学院や教員によって、待遇が非常に異なっている、ということも、ちょっとした驚きであった。こんなに働いて、この程度の給与しかもらっていないのか?大丈夫なのか?という人もいれば、非常に優遇されている人もいて、人それぞれとはいえ、大きな格差があると感じた。
他に感じたのは、非常勤教員の待遇が良くない、ということである。某匿名掲示板などでは、実務家の非常勤教員が法科大学院で「稼いで」いるかのような投稿もあるようであるが、費やしている時間や労力に対して、全然見合っていない例ばかりであり、損得抜きの、一種のボランティア精神で非常勤教員を務めている人が多いことがうかがわれた。
学生も大変だが、教員も大変(一部を除いて)という実態がわかるアンケート結果であった。