公正?三菱欠陥車事件の被告弁護人9人が社内調査兼任

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041006i317.htm

詳細な事実関係に接していないので、断定的なことは言えませんが、社内調査を担当しながら、刑事事件の被告人の弁護を担当する、ということについては、疑問を禁じ得ません。社内調査を担当する以上、問題点を厳しく追及するという姿勢が必要なのは当然ですし、追及の対象は、刑事事件の被告人になっている関係者の過去の行為にも当然及ぶでしょう。また、そういった社内調査をする上で、社内及び社外のいろいろな関係者の話とか、いろいろな資料を検討することに当然なります。
そういった立場と、刑事事件の被告人の弁護人という立場が両立するんでしょうか?少なくとも、弁護士倫理上、問題になる可能性はあると思います。

三菱自の岡崎会長は、「調査には、公判に関与していない弁護士も4人加わっており、公正さは保つことができる」と主張。

公判に関与している弁護士が含まれている以上、「公正さ」「調査の適正さ」に疑問を抱くな、というのが無理な話でしょう。「茶番」と言われても仕方がありません。
私なら、両方を引き受けることはせず、どちらか一方しか引き受けませんね。
こういう報道(特に上記のような幹部のコメント)を見ると、三菱自動車が、新聞、テレビ等でさかんに流している「反省」「お詫び」が、どこまで本気なのか、疑問を感じます。