議員に連座制適用へ 「百日裁判」申し立て

http://www.sankei.co.jp/news/051129/sha080.htm

弁護士になった後、たまたま、ある公職選挙法違反事件の刑事弁護を担当することになり、現職議員が被告人となった百日裁判だったため、貴重な経験をすることができました。
判決を出す期限が切られている関係で、特に被告人・弁護人は、かなりハードな準備を強いられることになります。私が経験した事件では、7月から9月にかけて審理が行われ、裁判所から、「職員に1週間だけでも夏休みを取らせたい」という「泣き」が入り、間で裁判所が1週間夏休みを取るという、言語道断(?)の百日裁判になっていました。
理念は評価しますが、あれで適正な審判ができるのか、迅速の名の下に拙速に陥っているだけではないか、という疑問を、今でも拭いきれません。
裁判員制度が導入されれば、裁判員を長期間拘束できない、という「美名」の下で、拙速に堕した刑事裁判が続出する恐れもあるでしょう。