「2時間台」に京都警戒 北陸新幹線、来春に東京−金沢直結

http://kyoto-np.jp/economy/article/20140728000073

北陸新幹線は希望の光だ。東京との交流が増えれば、『石川は西日本文化圏』という意識も変わるかもしれない」。石川県東京事務所の担当者は、上越新幹線と特急で4時間近くかかる東京−金沢間が、2時間半に短縮することに期待を膨らませる。

北陸関係者の視線は関西から首都圏に向いており、JR東日本も「北陸の熱気はわれわれの想像以上」と昨年4月にエリア外初の営業センターを金沢市に開設した。富山県も本年度から県東京事務所を首都圏本部に組織強化するなど、京都の強力なライバルになりそうだ。

京都新聞の記事なので「京都警戒」という点が入っていますが、京都と金沢では、人々が持つ関心も違うので警戒するほどのことではないのではないか、という気はしますね。
最近、出張で何度か金沢へ行っているのですが、往復、飛行機で、小松空港から金沢へ、帰りはまた小松空港経由で、ということに、煩雑さを感じます。これが、北陸新幹線開通で、東京から乗り換え無しで行けて金沢駅へ降り立てる、帰りも、ちょっと遅めになっても金沢駅から飛び乗れば途中でビールでも飲んでまどろみながらでも帰れる、それも片道2時間半程度で、ということになれば、利便性は大きく高まるでしょう。飛行機が新幹線と競合することで飛行機の運賃が安くなることも期待できます。
人の流れが関東圏との間で太くなり、様々な、今までにはなかった機会やチャンスが生まれてくる、それをうまく生かすかどうかが、今後、問われることになると思います。

2014年07月27日のツイート

近隣の村民に心的外傷―マレーシア機墜落現場

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304126704580056542396470292

先日、元の英文記事をざっと読んで、墜落現場の地元住民も大変だな、と感じたのですが、翻訳した記事が出て、より内容が把握できました。

キエフにいるウクライナ政府当局者は、親ロシア派との戦闘のためにおおむね連絡が途絶えている。地元の当局者や警察は、親ロシア派が乗っ取ったために混乱しているし、外国の政府当局者は動きが遅いか、連絡が取れないかのどちらかだ。カネもない。オランダ主導の事故調査チームはまだ現場に到着していない。
ボロシナ村長は「われわれは何をすべきか、どう行動すべきかを尋ねたが、誰も何も言ってこない」と話す。

24日には、ある老女が涙を浮かべてボロシナ村長のオフィスに現れ、人形を村長に手渡した。人形のシャツにはピンク色の糸で「エマ」という名前が刺しゅうされていた。ジャガイモの収穫をしようとしたところ、ジャガイモの代わりにこの人形が出てきたという。

地元の人々にとっては災難としか言いようがないですが、こうした事態のために、例えば何らかの基金を作っておくとか、NGOが動いて墜落現場に入って必要な作業を行うなど、何らかの対策を講じておかないと、航空機事故が救援体制の充実した国で起きるとは限りませんから、こうした実に大変な事態になってしまう、ということを強く感じました。
悲惨な有様は、地元の人々の心に深い傷を残すことにもなり、そういった、PTSD(心的外傷後ストレス症候群)などへのケアも、今後、時間をかけつつやらなければならないと思いますが、そのためには、資金や人が必要になります。そういうことも、この事故を契機に真剣に検討されるべきでしょう。
日本としてできることがあれば、やってあげたいし、日本政府にも、そういう措置を講じることを検討してほしいと思います。