近隣の村民に心的外傷―マレーシア機墜落現場

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304126704580056542396470292

先日、元の英文記事をざっと読んで、墜落現場の地元住民も大変だな、と感じたのですが、翻訳した記事が出て、より内容が把握できました。

キエフにいるウクライナ政府当局者は、親ロシア派との戦闘のためにおおむね連絡が途絶えている。地元の当局者や警察は、親ロシア派が乗っ取ったために混乱しているし、外国の政府当局者は動きが遅いか、連絡が取れないかのどちらかだ。カネもない。オランダ主導の事故調査チームはまだ現場に到着していない。
ボロシナ村長は「われわれは何をすべきか、どう行動すべきかを尋ねたが、誰も何も言ってこない」と話す。

24日には、ある老女が涙を浮かべてボロシナ村長のオフィスに現れ、人形を村長に手渡した。人形のシャツにはピンク色の糸で「エマ」という名前が刺しゅうされていた。ジャガイモの収穫をしようとしたところ、ジャガイモの代わりにこの人形が出てきたという。

地元の人々にとっては災難としか言いようがないですが、こうした事態のために、例えば何らかの基金を作っておくとか、NGOが動いて墜落現場に入って必要な作業を行うなど、何らかの対策を講じておかないと、航空機事故が救援体制の充実した国で起きるとは限りませんから、こうした実に大変な事態になってしまう、ということを強く感じました。
悲惨な有様は、地元の人々の心に深い傷を残すことにもなり、そういった、PTSD(心的外傷後ストレス症候群)などへのケアも、今後、時間をかけつつやらなければならないと思いますが、そのためには、資金や人が必要になります。そういうことも、この事故を契機に真剣に検討されるべきでしょう。
日本としてできることがあれば、やってあげたいし、日本政府にも、そういう措置を講じることを検討してほしいと思います。