梨田監督ぼうぜん=小林繁氏死去で−プロ野球

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100117-00000075-jij-spo

小林氏は今季1軍コーチに昇格し、スタッフ会議でも積極的に発言していたという。「今年はもっと助けてもらおうと思っていた」と梨田監督。「僕も残念だが、本人も悔しいと思う。ほかの人と力を合わせて報いたい」と誓った。

今年から日本ハムの1軍コーチとして活躍しようとしていた矢先の急逝で、57歳とまだ若く、惜しまれますね。
現役時代の小林氏は、変則的な投法ながら熱投派で、その姿が今でも目に浮かびます。何と言っても知名度が上がったのは、あの「空白の1日」を巡る江川問題で巨人から阪神に移籍した1件で、移籍後、大活躍して巨人を見返し男を上げたことも思い出されます。
かつての勇姿を思い起こしつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。

石川議員の弁護士、取り調べの可視化申し入れ

http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY201001170176.html

取り調べは1日4時間以内▽少なくとも週2日休む▽黙秘権の尊重▽調書作成に際して弁護人と事前相談する機会を与える――なども求めた。

この種の事件では、いわゆる「ヤメ検」の弁護士が弁護人につくことが多く、その種の人たちは、こういった申し入れはしないものです。特捜部としては、かなりやりにくい弁護人がついたと感じている可能性が高いでしょう。
特捜部の取調べの本質は、被疑者を精神的にいかに追い詰め自白へと追い込んで行くかということで、そのためには、あらゆる手段(恫喝、脅迫、人格攻撃、利益誘導、家族等の被疑者が大切にしているものを持ち出し動揺させる、弁護人との信頼関係を破壊する等々)を使い、被疑者を休ませず、長時間取調べ、黙秘権は無視、結果(描いたストーリーに沿った自白)がすべて、後日、それが問題になれば徹底的に隠ぺいしてくる、そういうものです。可視化できるようなものではないだけに、こういった申し入れ(応じてくる余地は皆無ですが)には重い意味があると言えるかもしれません。

今日の裁判員裁判(横浜地裁・1日目)

自分にとって初めての裁判員裁判が、今日から横浜地裁で始まりました。
午前中は、裁判員候補者から、裁判員6名、補充裁判員2名を選任する手続に立ち会いました。検察官、弁護人から直接質問することはできないことになっていて、ちょっと確認してほしいことを、裁判長を通じて聞いてもらった程度で終わりましたが、聞くのであればいろいろと聞きたいことはあるものの、時間の制約もあり、そもそも、どこまで突っ込んで聞くべきかという問題もあって、特に、裁判員の個性によって結論が変わりやすいのではないかと思われる事件や否認事件では、質問の求め方や理由を示さない不選任の仕方になかなか悩ましいものがあると感じました。
午後から、公判が始まり、通常の冒頭手続が淡々と進みましたが、裁判員裁判における検察官の冒頭陳述や証拠調べを見るのは初めてで、興味深く感じました。事件は、窃盗・強盗という同じパターンの山が3つある、というもので(そのうち1件が強盗致傷であるため裁判員裁判になっている)、事案複雑というわけではありませんが、被告人が3名いて、山が3つあればそれなりに経緯は出てくるので、検察官の作成した資料や説明を見たり聞いたりしていて、これでは、いきなり法廷に引っ張り出された裁判員はなかなか頭が整理しにくいだろうなと思いました。精密さは犠牲にしても、イラストを活用するなどして、もっとシンプルに、イメージ的に裁判員に訴えるようにしないと、検察官の立証がわかりにくくなる恐れがあると、かつて、あちら側にいて、そういう苦労をしていた立場としては、感じさせられるものがありました。
私のほうは、できるだけわかりやすく、シンプルな冒頭陳述をやったつもりでいたのですが、終わった後、裁判長から、「詳細な・・・」と言われてしまい、もっとシンプルにすべきだったかと思いました。なかなか難しいものです。
今日は、検察官請求の同意書証等の取調べまで終わり、明日は午前中から夕方にかけて被告人質問が行われる予定になっています。