マレーシア・ペナン島の州都、世界遺産に 街並み、市民が守る

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080914AT3K1300Y13092008.html

マレーシア北部ペナン島ジョージタウンが今年7月、同国で初めて国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。海上交通の要衝マラッカ海峡に臨み、500年以上にわたって欧州やアジア各国との交流で栄えた街だ。開発の波が押し寄せる中、伝統的な街並みと多様な文化を後世に受け継ごうという草の根の活動が盛り上がっている。

十数年前にペナン島に行ったことがあり、その際、ジョージタウンにも行きましたが、様々な人や文化が交流してきたということが感じられる、雰囲気の良い街であった、という印象があります。物価が安かったという記憶もありますが、現在はどうなっているのでしょうか。今年の年末から来年初めにかけて、ペナン島へ行くことも考えた結果、今のところバリ島へ行きそうですが、機会があればペナン島にもまた行ってみたいと思っています。

秋祭り会場にかま持ち乱入 1人死亡、6人重軽傷、露天商逮捕

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091301000778.html

13日は前夜祭で、午後9時半ごろ終了。その後、約20人で打ち上げをしていたところ、露店を閉めて神社からいったん帰宅していた同容疑者が10時20分ごろになって乗用車で乗り付け乱入した。

先日、秋葉原で起きた大量殺傷事件と似た事件ですが、この種の「八つ墓村」型大量殺傷事件は、今後、徐々に増えて行くような、悪い予感がします。社会が複雑化し高度に情報化する中で、そこから排除、阻害される人々も確実に増え、鬱積した不満やねたみ、そねみといった歪んだ感情を、無差別大量殺傷といった、破滅的な方法で解消しようという人間が、ごく少数ではあっても、今後、出現することは避けられないのではないか、と思います。その種の犯罪を完全に防止することは不可能であるだけに、恐い世の中になってきてしまったものだ、とも思います。いつ、何が起きるかわからない、という意識を常に持って、自分の身は自分で守るという心掛けで動くということが求められるということは言えそうです。

「昭和」を点検する

「昭和」を点検する (講談社現代新書)

「昭和」を点検する (講談社現代新書)

買ってそのまま置いていたものを、連休に入って少しずつ読んでいますが、「昭和」という時代を、5つのキーワードで切り込んで行く、という、なかなかユニークな対談で、この分野に詳しくない人でも気軽に読める内容になっています。
平成に入り、20年近くが経過しましたが、その間に、様々な新資料、新証言等が出現し、昭和史に関する研究はさらに深化し解明度が進んだという印象が強くあります。
最近、

昭和天皇・マッカーサー会見 (岩波現代文庫)

昭和天皇・マッカーサー会見 (岩波現代文庫)

が新聞の書評で紹介されていて、強い興味を感じて読みたくなり、アマゾンで注文する一方、まずは、

を観ておこうと思い、これもアマゾンで入手して観ましたが、そこで紹介されている内容(昭和天皇マッカーサーの会見を巡る従来の定説)が、今後、見直されて行くという可能性もかなりあるのではないか、という気がしました。
レダン島も良さそうですが、バリ島行きで既に進めてしまっているので、年末年始は、バリ島のプールサイドあたりで歴史関係の読書三昧、ということになりそうです。

Google Newsが起因 - UAL株価急落事件にみる、ネット情報と効率化の功罪

http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/12/ual/
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/12/ual/001.html
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/12/ual/002.html

物事が連鎖的に起きているので、ややわかりにくい面がありますが、要するに、グーグルニュースが、古いニュースをさも新しいニュースのように拾ってきて掲載してしまったため、それを真に受けた動きが次々と広がって、UAL株が急落した、というものです。

今回のUALの件でわかったのは、各段階で積み重なったエラーが最終的に大事件につながったということだ。もし各々の箇所でチェック体制が1つでも働いていれば、事件にはならなかった可能性がある。
まず最初のエラーはChicago Tribuneの記事を掲載したSun Sentinel。Tribuneの主張のように記事の内容やURLにもいっさいの変更はなく、Googleのクローリングで勝手にニュースを拾われて配信されたことで一番の加害者に仕立て上げられてしまった点で、ある意味被害者だともいえる。だが前述のWSJの指摘のように配信記事に日付がなく、記事を確認しに来たGoogle News以降の読者を混乱させた点は問題だ。
次のエラーはGoogle。今回の件に限らずニュース配信側とたびたび衝突することが多いGoogle Newsだが、UALのケースにみられるようにGoogleを経由して獲得できるトラフィックが多いこともあり、ある意味黙認状態で、両者には微妙な距離感の共存関係が存在する。そのため、ひとたび問題が発生すれば真っ先にやり玉に挙がるサービスでもある。今回の問題はGoogleアルゴリズムの改良を促すとともに、ユーザーがGoogle Newsを過信してはいけないという教訓を与えたといえる。知っておくべきは、分類アルゴリズムに未成熟な部分があるということ、そして記事リンクのタイムスタンプが「クローラがページを収集した時間」になっているということの2つ。ニュースを吟味するにあたってはリンク先のソースをきちんと確認し、その情報の扱いは自己責任という原点に回帰すべきかもしれない。
そして2次情報の配信を行ったBloomberg。これは市場調査会社の米Income Securities Advisorsがマーケットウォッチ情報としてUALの当該記事を紹介した投稿が、Bloombergによって広く配信されたもの。前述のようにBloombergの情報は金融街をはじめとする世界中のトレーダーや投資家が利用しており、これがさらに被害を拡大させる結果となった。Google Newsから伝搬した情報を広めたのがBloombergとなるが、2次情報の内容を吟味せず広めたという点で大きな問題だ。だが関係者らのコメントによれば、プログラム取引などの発達によってトレーダーが秒単位で判断を行うなか、情報提供者は1分1秒を争って情報を探して配信しているような状況だという。そのため、本来働くべきセーフガードが働かず、噂レベルに近い誤情報まで配信してしまう危険性があった。

問題点の指摘がわかりやすく、やや長めに引用させてもらいましたが、ネット社会の恐ろしさというものは、匿名の誹謗中傷等の問題以上に、こういったところにあるのではないか、という気がします。非常に便利であり、人々がネットに依存するとともに、ネットの内部でも様々な仕組が相互に依存し合っている、そのバランスが、ある時、何かのはずみで崩れてしまうと、間違いが間違いを呼び、影響が次第に大きく広がってしまい、洒落や冗談ではなく第三次世界大戦とか世界全面核戦争といったことすら起きかねないでしょう。
上記の記事では、「今回の問題はGoogleアルゴリズムの改良を促すとともに、ユーザーがGoogle Newsを過信してはいけないという教訓を与えたといえる。」とあって、これはまったくその通りですが、では、「信用」と「過信」をどこで線引すべきか、ということになると、いちいち疑っていてはきりがないだけに難しく、言葉で言うほど簡単なことではありません。現実的には、驚くべきニュースがあるニュースサイトで掲載された時には、別のニュースサイトでも確認してみるなど、自分なりに、状況に応じてクロスチェックする習慣というものは、やはり持っておいたほうが無難ということは言えそうです。
様々な教訓を提供した事件であったことは間違いないでしょう。

花神 総集編(1)

花神 総集編(1) [VHS]

花神 総集編(1) [VHS]

かつてNHK大河ドラマで放映された、司馬遼太郎原作によるものですが、かなり前に(1)だけを買って持っていて、何となく観たくなり、観ました。主人公の村田蔵六(後の大村益次郎)が緒方洪庵適塾に入るところから、吉田松陰安政の大獄連座して刑死するところまでが収録されていますが、吉田松陰が、「人生には長短があってもそれぞれに春夏秋冬がある。」と語り、高い志を持ったまま、従容として刑死するシーンには、改めて心動かされるものを感じました。現在の「篤姫」と比べると、作りに古さは感じますが、NHK大河ドラマというものがいかにあるべきか、ということを考えるとき、やはりこういった重厚さというものは大切である、ということを感じさせるものがありました。
私が持っていたものはVHSビデオでしたが、アマゾンで見ると、(2)以下も、VHSビデオであれば中古で非常に安く売っていて、レンタルで借りるのとそれほど変わりがないので、最終巻まで一通り購入する手続きをしました。高杉晋作(これが「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し」という人ですが)による、有名な「功山寺挙兵」も出てくるはずなので、楽しみです。

全日空 システム障害で終日混乱 欠航など5万人に影響

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080914-00000012-maip-soci

全日空によると、14日午前3時45分ごろ、北九州空港で端末が起動しないトラブルが発生。その後、羽田、伊丹、福岡など全国約50の空港にある約1000の端末のうち、9割ほどが起動しないことが判明した。端末情報を管理するシステム(サーバー)内の日付を管理する機能に何らかの障害が起きたとみられ、この機能を停止することで復旧した。

いわゆる「落ちた」状態になってしまったようですが、この種のトラブルは、起きないに越したことはないものの時々は起きてしまうものなので、起きてしまった際に、いかに迅速に復旧できるかどうかが重要なのではないか、と思います。その点、復旧までにかなり時間がかかったことは、今後の大きな課題となって残るでしょう。
一つはさんで下にあるグーグルニュース関係のエントリーでコメントしたことにも関係しますが、IT社会というものが、非常に脆弱なものの上で危うく成り立っている、ということを改めて強く感じます。