ストーカー事件の判事起訴 メール、悪質性高いと判断

http://www.asahi.com/national/update/0610/TKY200806100257.html

容疑者が送ったとされるメール(内容は同容疑者の空想。検察発表資料から抜粋)

2月19日 午後11時36分

今何してる?もうお風呂入った? 体の相性ばっちりって感じ! とっても気持ちいいよ!

2月22日 午後10時7分

こんなスリルを楽しめる女の子って初めてだよ! 楽しく遊ぶのにお互い最高だよね でも、お昼にあんまり独占すると、男が怒っちゃうかなぁ…

2月29日 午後10時32分

でも、昨日は彼じゃぁなかったみたいだね。彼の車に乗っけてってもらったわけでもないみたいだし…

3月19日 午前1時4分

今日、県警本部に何しに行ったのかなぁ… 支部長っていう人には怒られるし… それで、いろいろ考えたんだけど、送るつもりだった写真や動画のすべてを廃棄・消去することにしたヨ。メルアドも消します。だから、このメールが最後になっちゃうよ。

私は恥ずかしがり屋なので、こういったメールを読んでいるだけでも赤面してしまいますが、それはともかく、この文面だけからでも、被害者に対する恋愛感情は推認されるように思われます。
記事で「内容は同容疑者の空想」とありますが、確かに、そう断っておかないと、「体の相性ばっちりって感じ!」などというのは、何やら怪しげな関係があったのではないか、などと誤解されかねないでしょう。
見た目から感じられるものとは異なり、意外とお茶目な人なのかもしれませんが、そうだとしても、そのお茶目さの発揮方法を大きく間違えてしまった、ということは言えるでしょう。
日本の裁判官犯罪史上に異色の1ページを加えた、特筆すべき判事、ということになってしまいました。

秋葉原通り魔:被害者たち、夢への一歩断たれ

http://mainichi.jp/select/today/news/20080610k0000m040160000c.html

あきらめきれない夢や将来があった。

私の場合、生きていても毎日忙しいだけで、明るい将来があるわけでもなく、既にいろいろな経験もしたので、通り魔に刺されて死んでも、多分、それほど悔いもないと思いますが(私よりも、むしろ仕事関係で関わりのある人々のほうが、私に突然死なれると困るかもしれません)、この記事で紹介されている被害者の方々は、まだまだこれから、ということで、理不尽な死を強いられたことに、大きな悔いがあったのではないかと思います。
このような不条理な犯罪を防止するために何ができるかということを、被害者から強く問いかけられているような気がします。

ネットの犯行予告は110番通報を - 警察庁、秋葉原殺傷事件でISPに要請

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/06/10/047/

秋葉原殺傷事件の容疑者は、犯行の2〜3日前に犯行予告をネット掲示板に書き込んでおり、捜査本部に対しても同様の供述をしている。
警察庁は今回の要請文で、「この他にも、ネット上には殺人予告や爆破予告などの犯行予告が掲載されている」と指摘。「これらの事件の未然防止には、警察による把握が必要不可欠」と早急な対策の必要性を述べている。
その上で、「殺人、爆破、傷害などのネット上の犯行予告を把握した場合は、110番通報してほしい」と要請している。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070706#1183719965

でコメントしたように、長崎市長射殺事件の前に、犯人に不穏な動きがありそのことについて通報があったにもかかわらず、警察は放置し、事件は阻止されることがありませんでした。
実際に事件が起きれば、通報してもらえば防げた、何かあったら見たら通報してほしい、などと警察はきれい事を言いますが、そういった通報を受け止め生かせる組織になっているかどうか、ということも、きちんと検証しておくべきでしょう。
インターネット上で流れる「犯行予告」や類似の情報はかなり多く、それらについて、実際に次々と通報があった場合に、長崎市長に関する貴重な情報すら放置してしまったような警察が、どのような基準に基づき、どの程度対応するつもりでいるのか、是非聞いてみたいものです。