児童ポルノを性的好奇心で所持なら懲役刑

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20080418-349865.html

自民、公明両党は18日午後、児童買春・ポルノ禁止法の改正問題をめぐり、児童ポルノ画像を個人が趣味で集める「単純所持」を禁止した上、性的好奇心を満たす目的での所持・保管については懲役刑を含む罰則を科す方針を決めた。5月中に与党案を策定した上で野党にも働き掛け、超党派で改正案を今国会に共同提出したい考えだ。

奥村弁護士のように、仕事や研究目的で所持している、という人もいますから、そういったケースを、構成要件上、排除しておく必要があるでしょう。その上で、「趣味で集める」ことと「性的好奇心を満たす目的」というものを区別できるか、そこで懲役刑を科すかどうかの線を引いてしまうと「性的好奇心」という内心の問題について、苛烈な取調べが横行しないか、という危惧も感じます。
仕事、研究等の除外事由に該当せず、他の正当な目的も認められない単純所持は、罰金刑(上限が100万円程度でも「痛み」は感じさせることができるでしょう)にとどめ、常習性(実務的には過去の同種前科による認定が中心になります)が認められる場合は懲役刑まで科せるようにする、という方法もあるのではないかと思います。

【葬送】元検事総長・北島敬介さん

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080419/trd0804191836016-n1.htm

指揮官としてのスタイルは「自ら旗を立てて引っ張るのではなく、部下に十分議論をさせながら一定の方向性を出していく」(堀田氏)。時代が求める上司像を体現した人だった。
3月2日、肺炎のため死去。享年71。葬儀委員長の但木敬一検事総長は「その穏やかな笑顔は一人ひとりの胸に残っている」と弔辞を述べ、人柄をしのんだ。

昨日にあった本葬には、急な出張のため参列できなかったのですが、出張途中の新幹線で、こういう時に北島先生なら、「落合、仕事をしっかりやれ」と言っていただけるのではないか、と考えていました。
思い出されることはいろいろとありますが、それは胸の中にとどめて、自分の死後、どこかでもしかしたらお会いする機会があった際に、「その後」についてきちんと報告できるよう、日々を大切に生きて行きたいと思います。

相次ぐ硫化水素自殺 市販薬剤で、巻き添えも

http://www.47news.jp/CN/200804/CN2008041901000076.html

昨年7月、神奈川県秦野市の男子大学生(21)が自宅で硫化水素中毒となり死亡。兄(23)と母(49)も病院に運ばれ、その後死亡した。薬剤の瓶が多数見つかり、県警は学生が自殺を図り意図せず家族を巻き添えにしてしまったとみている。

自殺そのものは、現行の刑罰法令では処罰されておらず、したがって、自殺しようとする人がいた場合、警察として「捜査」ではなく、あくまで「保護」するために動くことになって、その活動にも制約が出てきます。例えば、自殺しようとしている人がいる、というだけでは裁判所の令状はとれません。
しかし、上記のような悲惨な例を見ていると、自分で自分の命を絶つのだから処罰しません、では済まない状況になってきているようにも思います。自殺を、予備も含めて処罰対象にし(法定刑は低くとどめておくべきでしょう)、人命が損なわれないよう、警察が十分動けるようにしておくことを、真剣に検討すべきかもしれません。