水死女児の母を逮捕 死体遺棄容疑 秋田小1殺害事件

http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY200606040213.html

この被疑者の犯人性(認められるのであれば、死体遺棄だけに関与、ということは極めて考えにくいでしょう)が肯定されるとすれば、この事件をどう見るか、先の女児水死の事件性はどうか、といったことが、当然、問題になります。
まずは、男児殺害について、動機が問題になるでしょう。男児自体に何らかの問題があったとは考えにくく、殺害を通じて、何らかの目的を達成する(主観面、感情面も含め)ということが動機であったと見るべきでしょう。では、それは何だったのか?
安易な推測もできないものの、死亡した女児と男児の家族相互の関係、といったことに深く立ち入らないと、真相は解明できないのではないか、という印象を強く持ちます。

事故エレベーター、2年半でトラブル20件 高2圧死

http://www.sankei.co.jp/news/060604/sha048.htm

港区によると、住民が利用する2機のエレベーターで平成15年12月以降、「異音がする」「段差が生じている」など、約20件の不具合が生じていたことを明らかにした。昨年7月23日、足立区で震度5強を記録した地震後は特に振動や閉じこめなどのトラブルが相次いでいたといい、今年1月の住民説明会の席上で、住民側から訴えが寄せられたという。
住民の話でも、ドアが開かなかったり、階の途中で止まったりする不具合が相次いでいた。

階の途中で止まってしまう、ドアが開かない、というのは、かなり異常のあるエレベータと言えるでしょう。
段差が生じる、というのも、止まるべき階にきちんと止まれていない、ということになりますから、やはり異常と言うしかありません。
何らかの致命的な欠陥、不具合がありながら、対症療法的に、だましだまし動かしていたところ、遂に、最も悲惨な形で破局が訪れた、という印象を強く受けます。当然、徹底した刑事責任追及が行われることになるでしょう。

<インサイダー取引>村上代表を逮捕 事前に株取得情報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060605-00000052-mai-soci

明朝午前6時過ぎから、東京FM「 EYES ON JAPAN」でコメント予定ですが、まず、感じるのは、村上氏の会見を見る限り、「罪を犯す意思はなかった」といった言い方をしていて、全面的に自白しているわけではない、ということです。故意、犯罪を犯す意思、といったことを含め、今後、捜査により解明されるべき点は少なくない、と言えるでしょう。
また、当初、報道では、村上氏以外の複数の幹部が逮捕されるのではないか、といった推測がなされていましたが、とりあえず、逮捕は村上氏一人にとどまったようで、トップに立つ村上氏が認めた(全面的ではないとしても)ことで、とられる身柄は最小限度で済んだ、ということは言えるのではないかと思います(今後、新たな逮捕者が出る可能性は残りますが)。
私が注目しているのは、ニッポン放送株に関する本件だけでなく、村上ファンドによる他の取引に捜査対象が拡大し、余罪が立件される可能性です。今後、東京地検特捜部により、村上ファンドの手法全般が徹底的に解明されることで、余罪が立件される可能性、ということも、念頭に置いておく必要がありそうです。
こういうことを言うと、「お前は、やはり、ヤメ検だな」と言われそうですが、有罪になるかどうかはわからないものの、ライブドア村上ファンドという、一世を風靡した組織や関係者に対し、捜査当局が乗り出し、逮捕、起訴、といった事態になるということは、この種の経済犯罪に対して、日本の捜査機関による解明機能がそれなりに働いていることを意味していると思います。捜査に対し、種々の批判があるのも当然と言えば当然ですが、資金を持つ組織や関係者が違法行為をやりたい放題、金儲けし放題で、損をするのは多数の一般投資家、捜査による摘発、解明もされない、では、世の中真っ暗闇であり、ライブドア事件村上ファンド事件を、単に「出る杭は打たれる」で片付けることはできませんし、また、すべきでもない、と私は感じています。