事件解決への協力を確認 栃木女児殺害で合同会議

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006041400198&genre=C1&area=Z10

栃木県警、と聞くだけで、真相解明が本当にできるんだろうか、と強い疑問を感じてしまいますね。

「栃木リンチ殺人、捜査ミスと死亡の因果関係を認定」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060412#1144813473

捜査機関の威信、というのは、そういうもので、だからこそ、敵に後ろを見せるような情けない真似をしてはいけない、ということが言えると思います。

耐震偽装 ヒューザー役員聴取へ 詐欺容疑立件視野

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060414-00000026-san-soci

合同捜査本部は小嶋社長らが少なくとも二十七日には偽装を認識し、耐震強度が基準に満たないことを知りながら、物件の引き渡しなどをしていた可能性があると判断。宅地建物取引業法違反(重要事項の不告知)や詐欺に当たる可能性もあるとして、小嶋社長らから物件の引き渡し状況などについて詳しい説明を求めるとみられる。

以前、本ブログで、

警視庁など捜査本部設置へ 詐欺容疑も視野 耐震偽装
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051203#1133567825
「構造計算書偽造」事件の擬律
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051203#1133567825

と述べたことがあります。
マンション販売業者の詐欺容疑については、耐震偽装を知った後も、なおも販売や代金受け取りなどを行っていた、という点に着目しているようです。不真正不作為犯としての構成を考えているのかもしれません。

「山内一豊 負け組からの立身出世学」

山内一豊 負け組からの立身出世学 (PHP新書)

山内一豊 負け組からの立身出世学 (PHP新書)

NHK大河ドラマ功名が辻」は、なかなかおもしろいので毎週見ていますが、司馬遼太郎の原作は、結構長いので、時代考証者である小和田教授によるこの本を先に読んでおこうと思い、一通り読みました。
山内一豊の生涯がよくわかり、参考になりましたが、感じたのは、山内一豊が、豊臣秀次の宿老の際には豊臣秀吉との確執に深入りせず、その後の秀吉死去後は、徳川家康に接近してその評価を得られるような行動をとって、結局、土佐一国の領主となったことでした。要するに、世渡り上手、ということですね。一豊の妻の千代も、確かに、夫を側面から巧みに援助しており、歴史上、その名が喧伝されるだけあるな、と思いました。

ウィニー:国会議員への口利き文書流出 大分の工事入札で

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060415k0000m040174000c.html

入札1カ月前の03年5月作成のファイルで、▽入札前から、同社は宇佐市から事業の相談を受けてきた▽同市は九州のライバル社にも見積もりを依頼した−−などと受注を巡る動きを記述。あて先は、議員事務所の事務局長だった。
この文書には、ライバル社に市の幹部が天下ったことが盛り込まれ「指名に入りやすいように再就職した」と記述。「(同社とライバル社の)2社が含まれた数社となるはずですので今のうちに整理ができればと希望しています」などと記されている。

あくまで一般論ですが、こういった「口利き依頼」の際に、「手ぶら」で、ということはほとんどなく、何らかのお金なり、それに類するものが動いているのが通常です(この件がそうだと言っているわけではないですよ>関係者)。
警察も、ウイニーを目の敵にして、使うな、削除しろ、などとやかましく言うだけでなく、こういった、悪に鉄槌を下す「正義のウイニー」という側面は積極的に情報収集のため活用して、各種犯罪の端緒をつかむ、ということも真剣に検討すべきでしょう(と言っても、多分、無理だとは思いますが)。

合併で弁護士371人 国内最大の法律事務所に

http://www.sankei.co.jp/news/060415/sha001.htm

西村ときわ法律事務所によると、企業法務の国際化、大規模化が進む一方、新司法試験導入で弁護士が増え、国外で法曹資格を取った外国法律事務弁護士の国内活動も拡大していることから、合併で競争力を高めることが狙いという。

私の取り扱い分野とは、まったく競合しない人々のお話ですが、競合する人々は、やはり気になるでしょうね。
依頼者の皆さんも、国内最大の法律事務所を支えてあげているんだ、美人受付嬢も、広大なオフィスも、何をやっているのかわからない多数の勤務弁護士の人々も、自分達がバックアップしてあげているんだ、という強い意気込みで、しっかりと高いお金を支払って行く必要があるでしょう。

政務調査費でスナック…自民党区議団に770万円返還要求

http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200604/sha2006041507.html

判決では自民党区議団は13−14年度の政務調査費計約6000万円のうち、約770万円を342回にわたり「研究費」などの名目でカラオケスナック、居酒屋、クラブ、ビアガーデン、フグ店、焼き肉店などでの飲食費に充てた。

「歩く胃袋」のような連中ですね。税金で飲んだり食ったりすることが人生の一部になっているとしか思えません。こういった生活を続けていると、遠からず生活習慣病にでもなって、良い死に方はできないでしょう。

「ちりぬべき 時知りてこそ」首相、桜を見る会で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060415-00000503-yom-pol

首相はあいさつで、戦国時代の細川ガラシャの辞世の和歌「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を引用し、「今日こうしてきれいな桜もいずれ散る。花はパッと散るからきれい。人も引き際が大事。私も引き際、散り際を大事にして、任期までは総理大臣の職責から逃げることなく精いっぱいがんばりたい」と述べた。

細川ガラシャの生涯は、栄光と挫折に彩られた波瀾万丈のものですね。ただ、その死は、単に追い詰められ、人質になることを拒んでの無駄なものではなく、西軍の東軍にたいする人質戦略を挫き、東軍を勝利に導くための重要なものだったと思います(この辺の事情は、司馬遼太郎の「関ヶ原」を読むと実感できます)。そういった史実を踏まえて上記の辞世の句を読むと、その意味や死に臨んでの覚悟がしみじみと実感できます。
人間、引き際が肝心ですが、見事に引くことができる人は少なく、細川ガラシャの辞世の句は、脳裏に刻みこんでおきたいと思います。

ドラマ「医龍」第1回

録画していたものを、ざっと観ました。なかなか緊迫感があって、おもしろそうだと思いましたが、稲森いずみが非常にきれいなのは良いのですが、役柄(野心満々で野望に燃える助教授)と、ちょっと合っていないのではないか、という印象を受けました。

稲森いずみさん インタビュー
http://www.fujitv.co.jp/iryu/interview.html

ドラマ「マチベン」第2回

http://www.nhk.or.jp/dodra/html_mb_story02.html

こういう弁護士が主人公になったドラマ、というものを、おもしろいと思うことは滅多にない(そもそも観ない)のですが、この「マチベン」は非常におもしろいですね。特に、今夜の第2回には、かなり引き込まれて観てしまいました。
江角マキコが、生徒との約束を守るため頑としてアリバイを話そうとしない依頼者に対し、話の中身そのものは出さないまま、尋問中、ぎりぎりのところまでその存在をにおわせ、傍聴席にいたその生徒の反応まで引き出し、実質的に裁判所や相手方に真相を悟らせる場面が、圧巻だと思いました。こういった状況に身を置いた弁護士の対応としては、パーフェクトと言ってよいでしょう。見事なものを見せてもらいました。
来週放映の次回が楽しみです。