「ちりぬべき 時知りてこそ」首相、桜を見る会で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060415-00000503-yom-pol

首相はあいさつで、戦国時代の細川ガラシャの辞世の和歌「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を引用し、「今日こうしてきれいな桜もいずれ散る。花はパッと散るからきれい。人も引き際が大事。私も引き際、散り際を大事にして、任期までは総理大臣の職責から逃げることなく精いっぱいがんばりたい」と述べた。

細川ガラシャの生涯は、栄光と挫折に彩られた波瀾万丈のものですね。ただ、その死は、単に追い詰められ、人質になることを拒んでの無駄なものではなく、西軍の東軍にたいする人質戦略を挫き、東軍を勝利に導くための重要なものだったと思います(この辺の事情は、司馬遼太郎の「関ヶ原」を読むと実感できます)。そういった史実を踏まえて上記の辞世の句を読むと、その意味や死に臨んでの覚悟がしみじみと実感できます。
人間、引き際が肝心ですが、見事に引くことができる人は少なく、細川ガラシャの辞世の句は、脳裏に刻みこんでおきたいと思います。