伊ポンペイの別荘遺跡で「奴隷部屋」発見

伊ポンペイの別荘遺跡で「奴隷部屋」発見(AFPBB News) - Yahoo!ニュース

発見について、ポンペイ考古学公園(Archaeological Park of Pompeii)のガブリエル・ツフトリーゲル(Gabriel Zuchtriegel)事務局長は、「ほぼエリート層の男性によってのみ記された歴史資料にはほとんど登場しない人々の不安定な現実を見られる窓」であり、「古代社会で最も弱い立場にあった人たちの生活」に関する「比類ない証言」だと述べている。

一昨年、初めてイタリアへ行き、ポンペイも見学して、その前後に、古代ローマに関する本を何冊か読みました。

その中に、

 

 

があり、考古学的な成果に基づいて、古代ローマ人の生活する姿が紹介されていて、実におもしろいと感じつつ読んだことが思い出されます。

市民階級だけでなく、奴隷階級にも様々な生活があり、そういう中に、記事にある奴隷部屋にいた人もいたのでしょう。

さらに学んで、また再びイタリアへ歴史探究の旅に行きたいものです。

 

松田優作さん三十三回忌 龍平・翔太・ゆう姫が“最初で最後”天国の父へメッセージ

松田優作さん三十三回忌 龍平・翔太・ゆう姫が“最初で最後”天国の父へメッセージ(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

施主を務めた美由紀は「亡くなって32年。生きている時も亡くなってからも、これほどまで長く愛され続ける男だったんだと、改めて優作の偉大さを実感し、そして本当に感謝しています。家族の愛があるからこそ、頑張ってこれました。そしてファンの皆様に助けて頂きました。これからも、松田家をどうぞよろしくお願いします」とあいさつした。

私にとって今でも印象に残っているのは「探偵物語」での松田優作ですね。探偵としてのスタイルも斬新でしたし、当時は珍しかったイタリア製のベスパにまたがって颯爽と走る姿は、今でも脳裏に蘇ります。懐かしく思い出す人は今でも多いでしょう。

その人生は決して長いものではありませんでしたが、残していったものは多い、それを改めて強く感じます。

「家賃が払えない」那覇市の困窮相談8000件 前年比の8倍に コロナ影響で収入減

「家賃が払えない」那覇市の困窮相談8000件 前年比の8倍に コロナ影響で収入減(琉球新報) - Yahoo!ニュース

沖縄県那覇市に居住する生活困窮者を支援する市就職・生活支援パーソナルサポートセンターへの相談件数が、20年度は19年度の8倍となる約8千件に上ったことが4日までに分かった。21年4~10月も既に約5千件が寄せられており、20年度を上回るペースだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入が減少し、経済・生活苦に陥る世帯が増加している状況が浮き彫りになった。

一律に何万円を支給して、という、バラマキ型の給付案が話題になっていますが、本当に困っている人々に、手厚く、迅速に給付すべきであって、ばらまくことには賛成できません。

支給するのであれば面倒な手続が必要なのであれば、身元確認は厳重に行い、現状を申告してもらって「貸す」ことにして、例えば1年後に、状況を改めて申告してもらった上で、貸与を継続する、返済を免除する、といった手法もあるでしょう。そこは弾力的に行い、本当に困っている人を救済できるようにすべきです。

 

「石橋湛山の65日」

 

石橋湛山に関する本は、Kindle本も含め数冊持っているのですが、なかなか通読できておらず、新しく出たこれをまず読んでみようと思い、通読してみました。石橋の戦後の歩み、首相への道のりが丹念にたどられていて、よく語られる言論人とは別の、正統人としての石橋の姿がよくわかります。

政争の中で公職追放になったり、首相にはなったものの病気のため在任僅かで退陣せざるを得なかったりと、石橋の政治家としての歩みは順風満帆なものではありませんでした。しかし、軍国主義に抗し、膨張主義を戒め小日本主義を唱え、戦後もGHQ、米国の言いなりにはなろうとせず日本独自の国益を考え続けた先見の明、勇気あるその姿、思想は、日本がどのような状態になっても、あるべき日本を指し示す松明のような存在として、今後も燃え上がり続け、我々を導き続けるだろうということを、通読して強く感じるものがありました。

 

「平沼騏一郎 検事総長、首相からA級戦犯へ」

 

昭和史関係の本を読んでいると、平沼騏一郎の名前は端々に出てきて、最も前面に出てくるのは、ドイツがソ連との間で突如として不可侵条約を締結し、日独伊三国同盟体制に冷水を浴びせかけられた状態に陥って、欧州の情勢は複雑怪奇とコメントして首相を辞任した場面です。

司法官出身であり、私自身の経歴と重複するところもあるので、前々から興味を感じてはいたのですが、この評伝が出たので、早速、読んでみました。史料に基づき丹念にその生涯を追っていて、読むのに少々くたびれましたが、読んで良かったと思える1冊でした。

通読して、まず感じたのは、平沼が、政官界の疑獄捜査で主導権を握りつつ検察権の強化へと進めた、今日の「検察官司法」とも評されるスタイルを形成した大元の立役者であったことでした。政治家として論じられる前に、そのような側面には大きく目が向けられる必要があるでしょう。

それとともに平沼は、国家主義団体である国本社を創設し、政官界、軍部と幅広い人脈を築きつつ、次第に、司法官から政界へと進出して首相にまで登り詰めていて、そういった政治家への歩みにも、司法官には異色なものがあり、興味深いものを感じました。

ただ、国本社の性格については、組織としての活動と、実際の平沼の思想(超国家主義的なものではなく西洋に対する東洋、日本の独自性を重視する比較的穏健なもの)には齟齬もあったようで、一時は会員が10万人に達したという国本社の実態には、さらに検討すべきものがあるように感じられました。

平沼の係累は、戦後も政界で活動して今に至っていて、それも含めて考えると、その息長い政治力には驚嘆すべきものがあります。国本社を足掛かりに政界へと飛躍していく手法には、現代のポピュリズムに通じるものも感じられ、様々な面で興味深い人物であると思いました。

 

 

 

 

 

 

小室圭さん、司法試験不合格「カマラ・ハリスも落ちた」は”プラス材料”になる?

小室圭さん、司法試験不合格「カマラ・ハリスも落ちた」は”プラス材料”になる?(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

私自身は米国の司法試験を受験したことはありませんが、受験した知人の話とか、記事になっているものを読むと、試験に向けた知識の詰め込み的な勉強がかなり必要なようで、そのために専門の予備校を利用するのが一般的な勉強法のようです。

私がかつて受けた司法試験(旧司法試験)では、マークシート式の択一試験が、そういう勉強を要する面があって、受験生でも択一を苦手とする人も少なからずいました。択一に落ち続けていて、択一さえ合格できればその後の論文試験は合格するだろうと言われていた人がいたのも思い出されます。

小室氏の場合、ネイティブではないのでどうしても言語面でのハンディはあるでしょうし、これまでは、勉強に集中する上で阻害要因が多かった面も多分にあるでしょう。雑音が多い日本から米国へ脱出して、集中的に勉強し、次回の司法試験では合格してほしいものです。

司法試験といっても、私は日本の旧司法試験、小室氏は米国の司法試験と試験が違いますが、司法試験受験生という点では、何となく同じ戦場で苦労した「戦友」のような思いがしており、今後も応援したいと思います。

 

改憲に「前向き」3分の2超…議論進展は見通せず

改憲に「前向き」3分の2超…議論進展は見通せず(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

先の通常国会では、改憲国民投票の利便性を高める改正国民投票法が成立し、国民投票に向けた環境整備は進んだ。具体的な改憲項目を巡っては、改憲に前向きな政党間でも隔たりがある。

改憲か護憲か、といった、硬直化した争いを行なっている場合ではなく、議論を実質化していくべきでしょう。

例えば、同性婚を実現する上で、憲法が、婚姻を「両姓」により行われると規定していることが、形式的には(私は実質的に見て憲法同性婚を認めない趣旨ではないと考えていますが)マイナスに作用する要素を持っています。また、環境権のような新しい人権を憲法で読み込んでいくべきという議論もあるでしょう。改憲、即、後ろ向きというものではありません。

国会だけでの議論でなく、憲法の各条項について、変えるならどう変えるべきなのか、新たに新設すべきものはないか、国民的な議論を広げていく必要があり、それを踏まえての国会での議論になっていくべきだと感じます。

議論の広がり、実質化、活性化が今後の大きな課題でしょう。