「コロナ治療」で広がる輸入 未承認薬、厚労省「安易な服用控えて」

「コロナ治療」で広がる輸入 未承認薬、厚労省「安易な服用控えて」(時事通信) - Yahoo!ニュース

「コロナに効く薬を求める客は重症リスクの高い50~60代に多い」。ある代行業者は、イベルメクチンだけでなく、感染予防などの目的で注文される未承認薬は複数あると明かす。背景には、コロナ治療薬として国が承認した「レムデシビル」と「デキサメタゾン」が、医師の処方なしに入手できないことがあるとみられる。

 「溺れるものは藁をもつかむ」と言いますが、藁であれば何の役にも立たないだけで終わりますが、こういった未承認薬は、お金がかかるだけでなく重い副作用で健康を害したり最悪の場合は死んだりといったことも起きかねず、とんでもない藁になりかねない怖さがあります。

こういう時こそ、浮き足立たず平常心を保ち、妙な薬や怪しげな健康法には手を出さず、客観的に有効性が高い方法をできるだけ取り入れていくことが必要不可欠でしょう。記事を読み、そのことを強く感じました。

「直感と論理をつなぐ思考法」

 

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

  • 作者:佐宗 邦威
  • 発売日: 2019/03/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 参加しているビジネス書読書会の、今月の課題図書になっていたので通読してみました。最近、読んだビジネス書の中では、かなりおもしろい、刺激を受ける1冊でした。

著者は、「妄想」をまず打ち立てて、そこから試行錯誤、フィードバックを繰り返しながら具体化、具象化していくモデルを推奨します。様々なデータを分析、計測しながら積み上げていくような論理先行の方法には限界があるとします。そういった著者の見方、考え方が、本書では、様々な具体例、エピソードを交えながら紹介されていて、私自身も、あ、そういうことがあったな、といった思い当たることもいろいろとあって、おもしろく、楽しく読むことができました。

私も経験することが少なくないのですが、ごちゃごちゃとした複雑な案件では、ごちゃごちゃしたものを眺めているだけでは、なかなか着眼点も切り口も見出せません。ここが着眼点ではないか、ここが切り口ではないか、といった妄想力(直感力)を駆使して初めて進むべき方向性が見えてくることもあるように思います。

勉強会の席でも言ったのですが、そういった妄想力(直感力)や、そこからスタートして具体化、具象化していくに当たってのバックグラウンドの厚みというものが必要不可欠であると思います。そして、そういったバックグラウンドを培養するためには、日頃から地道に読書を積み重ね建設的な情報収集を怠らない、不断の努力が欠かせないと感じるものがあります。

単に直感に依存するのではなく、直感を論理へとつなげていける、そういう自分を、日頃の努力により形成しておくことが必要であると、読み終えて強く感じました。

「関白秀次の切腹」

 

関白秀次の切腹

関白秀次の切腹

 

 この本が出版された頃だったと思いますが、著者が主張する、豊臣秀次切腹豊臣秀吉の命によるものではなく自発的なものだったのではないかという説が報道で出ていた記憶があり、印象に残っていました。最近になって、これを通読することができました。

史料を丹念にたどっていて、読むのに結構、時間がかかったのですが、確かに、著者が主張するように、当初は秀次を高野山に幽閉するという趣旨の命令が出ていたのが、一転、切腹という事態になり、しかも、切腹命令とされているものの信憑性にも疑問があって、幽閉という方針と切腹という結果に大きなズレがあります。そこに、秀次の抗議の自発的切腹という可能性を見出そうとする著者の考え方には、一定の説得力があるように感じられました。

ただ、史料に基づくと史料の範囲内でしか考察できませんが、幽閉という「表」の方針の「裏」に、切腹という隠された方針があったのかもしれず、高野山に上った秀次へ使わされた福島正則らの秀次への対応が、史料としては残っていないだけに、著者の考え方とは別の可能性もあるようにも感じられます。あくまで、資料を丹念に分析した上での有力な考え方という位置づけにした上で、秀次事件にはなお大きな謎、闇があると捉えて、新資料による真相解明にも期待する必要があるように、私には感じられます。

司馬遼太郎関ヶ原」の中で、黒田官兵衛が、太閤秀吉の世が終わることを人々が望んでいたと述懐するシーンが出てきますが、そう望んだ大きな理由の1つが、この秀次事件であったことは間違いないでしょう。豊臣家の権力構造や、それが崩壊していく過程を考える上でも、秀次事件は今後も有益な材料を提供してくれる、そういう事件だと、読み終えて感じています。

 

 

 

 

 

JR西社長「経営悪化でローカル線維持困難」 廃線視野に見直し

JR西社長「経営悪化でローカル線維持困難」 廃線視野に見直し(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

JR西日本の長谷川一明社長は18日の定例記者会見で「ローカル線の維持は難しくなっており、今後の在り方について協議していく」と述べ、廃線を視野に入れた見直しに言及した。バスやLRT(次世代型路面電車)への転換などを地元の関係者らと話し合いたいという。

  鉄道の路線を維持するためには、人を配置し、安全性を確保、維持できる保守点検を行うなど、莫大なコストがかかります。それを最低でも収支トントンで行える利用者がいなければ、鉄道という形での維持は断念せざるを得ないでしょう。従来は、公共性など曖昧模糊とした概念で、その辺が誤魔化されてきた側面がありますが、利用者が負担できないコストを他に転嫁すれば、誰が負担するにしても不公平なことにしかなりません。

鉄道という形にこだわらず、記事にあるような手段とか、1人乗りとか2人乗りの安価な電気自動車、例えば

toyota.jp

といったものを地域住民が1人1台持って活用するなど、現実的で実現可能な解決策を見出し実行すべきだと思います。

ホテルニューオータニ、月75万円の定額プランを発表 朝昼夕3食、掃除・洗濯サービス付き

ホテルニューオータニ、月75万円の定額プランを発表 朝昼夕3食、掃除・洗濯サービス付き - ITmedia ビジネスオンライン

滞在中の食事は、ホテルよりすぐりの約40種のメニューから選択可能。ランドリー、会議室、レンタルバイクの無料サービス(条件有)や、高速インターネット接続が用意され、駐車場も無料で利用できる。

 これを高いと考えるか安いと考えるかは、人それぞれだと思いますが、75万円の12ヶ月で900万円、これで上記のような至れり尽くせりのサービスが受けられて、三食食べられて(飽きるかもしれませんが)、ということになると、他にはそれほどお金はかけずに暮らすことも可能そうで、家賃が高いところに住んで何もかも自前、よりは、かえって安上がりかもしれません。

帝国ホテルでの同様のサービスが話題になっていましたが、ホテルとしても、固定客を確保でき、継続利用なので、そうでない客よりも手間も省ける面があって、今後、こういった展開は広がるかもしれません。

 

グーグルマップに校舎内写真は問題? 防犯上の指摘受け削除、広報目的で公開の学校も

グーグルマップに校舎内写真は問題? 防犯上の指摘受け削除、広報目的で公開の学校も(神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース

担当者によると、同校は14年、校舎の大規模改修を実施。保護者や卒業生らにお披露目するために、校舎内各地点の360度画像の公開を、撮影業者に依頼したという。  だが、19年11月、保護者から不安の声が寄せられ、同校は業者に削除を依頼。だが、約50地点の画像は消去されず、保護者から再び指摘があった。同校は再度削除依頼を出し、本紙取材後の2月上旬以降、全画像が表示されなくなった。  同校の副校長は「保護者や卒業生らにきれいになった校舎内を見てもらう目的だったが、防犯意識が足りなかった。削除にも時間がかかってしまった。保護者の皆さんにもきちんと説明したい」としている。

 世の中の大多数の人々は善良ですが、ごく一部に悪意のある人もいて、インターネット上で不特定多数に公開するということは、悪意ある人々の目にも触れるということです。そういう事態が生じた場合に、悪意ある人々によって、現実的な、具体的な危険が生じる、生じる可能性が一定程度あるならば、そのような公開は適当ではない、ということになるでしょう。

学校といっても、大学のようにオープン度が高いものもあれば、高校までのように、オープン度が低く、また、小学校のように、無防備さが大きな児童がそこにいるというものもあります。状態に応じて、公開の是非、程度が慎重に検討されるべきであり、皆に知ってもらいたいから、わかりやすいから、といった単純な理由での安易な公開は問題があると思います。

そういった議論のきっかけに、この件がなれば良いと感じます。

吉沢亮主演大河ドラマ「青天を衝け」初回20・0% 大河8年ぶり大台の好発進 前作「麒麟がくる」超え

吉沢亮主演大河ドラマ「青天を衝け」初回20・0% 大河8年ぶり大台の好発進 前作「麒麟がくる」超え(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

幕末から明治へ。時代の大渦に翻弄され、挫折を繰り返しながらも、栄一が青天を衝(つ)くかのように高い志を持って未来を切り開く姿を描く。吉沢は大河初出演にして初主演。タイトルは若き栄一が藍玉を売るため信州に旅した時、険しい内山峡で詠んだ漢詩の一節から採った。

初回を私も観ましたが、徳川慶喜渋沢栄一の出会いを初回に持ってきて、今後の展開に大いに期待できるものを感じさせて、上々のスタートだと思いました。

渋沢栄一は、司馬遼太郎坂の上の雲」でも、日露戦争を前に、児玉源太郎に説得され、ロシアの圧迫から日本を救うことを決意して、開戦慎重論から転換して戦費調達に尽力する姿が描かれています。幕末から明治、大正、昭和を駆け抜けたその姿が、垢の上の雲を見上げつつ勃興していった日本の姿とともに、どのように描かれるのか大いに楽しみです。