保釈請求「ゴーン前会長の希望」

保釈請求「ゴーン前会長の希望」 東京地裁、5日以降に判断 | 共同通信

弘中氏は、保釈後に外部との情報交換を制約するため、監視カメラを使うと地裁に提案したと明らかにし「証拠隠滅や逃亡が疑われないよう工夫し、できるだけ早く保釈されるよう戦術的に請求した」と説明した。

 起訴直後に保釈請求して、罪証隠滅の恐れを理由に却下され、準抗告、特別抗告しても棄却された場合、状況が変わらないのに再度、保釈請求しても、認容される可能性は皆無です。

一方、被告人に保釈希望が強く希望があれば、弁護人としては保釈請求すべき立場にあります。

弘中弁護士としては、そのような事情を十分に理解した上で、漫然と保釈請求するのではなく、罪証隠滅の恐れを低下させる措置を講じた上で保釈請求したということでしょう。その措置が、上記の「監視カメラを使う」という方法になると思います。

ただ、検察官は、そういった措置の実効性は乏しいと、猛烈に反対するでしょうし、裁判所としても、そこはかなり慎重にはみるでしょう。現時点で保釈になる可能性は極めて低いと私は見ていますが、弁護団としてもかなり工夫はしているはずで、裁判所の判断が注目されると思います。

 

安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

 

安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由

 

 かなり話題になり、売れているようですが、私も読んで、最近になって読み終えました。

森友学園事件については、問題が報道されるようになった当初から、私も注目しており、また、その後、かなり取材も受けて(その中にはNHKからのものもありました)、読んで時系列をたどりながら、あの時はああだったな、こうだったな、といった記憶のよみがえり、確認がありましたし、私自身は知る由もなかった、報道の裏側の内幕は、そうだったのかといった驚きや発見もありました。

また、日頃はなかなか知り得ない、取材、報道の仕組み、流れが具体的に語られているのも、類書にはないもので興味深く参考になりました。

報道に、果たしてNHK上層部の圧力や政権への忖度があったのか、この本だけで断定はできないと思いますが、きちんと裏付けを取って報じられるものは報じていくという現場感覚とは違ったものが、常に著者の前に立ちはだかって、真相の包み隠しのない報道が十分に行われていなかったのではないかという、合理的な疑いはあるように感じられました。著者は、最終的に現場からはずされ、そして退職という道を選びますが、その経緯にも、読者の多くは不明朗なものを感じずにはいられないでしょう。

この著者の書いていることが違うのだ、真実は異なるのだと、NHK当局が主張したいのであれば、きちんと具体的に反論すべきではないかと感じました。

著者にはお会いしたことがありませんが、お会いする機会があれば、いろいろと聞いてみたいと考えています。

 

iPhoneSE(中古)を購入

最近も

japanese.engadget.com

と、根強い人気があるiPhoneSEですが、私の、政治のほうの事務所で事務職員が使えるものが欲しいと思い、インターネットオークションで中古を2台、落札しました。1台はsimフリーの128Gモデルで、郵送料等こみこみで1万8000円くらい、もう1台が64Gモデルで、郵送料等こみこみで1万7000円くらいでした。ショップが出品者で、状態が割と可視化されていて、お得感のある購入でした。

最新のiPhoneは、性能、機能が充実していますが難は価格が高いことでしょう。iPhoneSEなら、まだ一部で売っている新品でも価格は低くなりますし、中古なら更に安価に買えて、この程度の性能、機能で良いと割り切れば、コストパフォーマンスはかなり良くなります。割り切ると言っても、安かろう悪かろうではなく、iPhoneの良さは享受できます。

simはLINEモバイルのものを入れる予定で、割と安価にiPhoneが利用できる環境を作ることができそうです。あとは、各端末がどこまでもつか(バッテリーも含め)、ですね。

 

「犯行予兆電話」昨年3万4千件 アポ電、対策は留守電

「犯行予兆電話」昨年3万4千件 アポ電、対策は留守電(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

警視庁幹部は「電話自体に出ないことが一番の対策だ」。常に留守番電話に設定し内容を聞いてからかけ直すことなどを勧める。

 私は昭和39年生まれで、昭和の終わりに大学を出た「昭和人間」なので、昔ながらの電話の作法がわかるのですが、かかってきた電話には名前を名乗って(「はい、落合です」という感じで)出て丁寧に対応するのが作法、マナーで、古い人ほどそういう対応を今でもすると思います。

そういう人にとっては、いきなり「電話自体に出ないことが一番の対策だ」と言われても戸惑うしかないでしょうし、携帯電話やスマートフォンを使わず固定電話のやり取りで生活している、特に高齢者はまだまだ多数いるはずですから、この種犯罪の対策にはかなり難しいものがあるでしょう。

啓発を必死にやっても特殊詐欺の被害が続く中、警察当局としては、いたちごっこにはなっても、啓発を更に続け、防犯を図りつつ捜査を徹底して行っていくことしか、当面の対策としては他にないというところでしょう。

立憲民主党、参院比例区にテレビコメンテーターでお馴染みの落合洋司弁護士を擁立

sirabee.com

挨拶に立った落合氏は「目指しているのは、寛容で温かい社会。そういった考え方については、終始まったく変わっていない。そういう社会を築いていきたい」と語る。

記者会見は国会内で行ったのですが、そういう場での記者会見は初めてのことで、さすがに緊張しましたし、緊張度は、記事にある写真からも感じていただけると思います。

私自身の基本的な考え方は、

yjochi.hatenablog.jp

をご覧ください。

今後、活動を重ねて、より多くの国民の皆様のご理解、ご支援が得られるように頑張りたいと決意を新たにしています。

 

大阪地検と弁護士会が犯罪被害者救済でタッグ 弁護士紹介制度3月スタート

大阪地検と弁護士会が犯罪被害者救済でタッグ 弁護士紹介制度3月スタート(産経新聞) - Yahoo!ニュース

犯罪捜査などの過程で犯罪被害者と接する地検が、弁護士のサポートが受けられる制度があることを紹介。被害者が希望すれば、地検が弁護士会に取り次ぎ、弁護士会が犯罪被害者支援にたけた弁護士を選定し、被害者に紹介する。
事件の内容なども地検から弁護士会側に伝えられるため、円滑な受け渡しができるという。また、事件や被害者についての情報を地検と弁護士会側が共有することで、被害者が公判に参加するなどの際もスムーズに行えることが期待されている。

私が検事だった頃は、まだ、このような体制がなくて、こんなことがありました。

某地検で交通事故の公判を担当していた時、いつも傍聴席に来て何か言いたそうな感じで傍聴している初老の男女がいて、気になり、ある時、公判後に声をかけたら、案の定、死亡した被害者の女性の両親でした。今のように被害者保護、支援が進む前で、何もわからず、ただ傍聴しているとのことでした。涙ぐんだ感じで寂しそうに傍聴席に座っていた姿が思い出されます。

その後、公判の都度、公判後、今日はこういうことをやりましたと説明してあげると、とても喜んでくれて、その姿が今でもうっすら記憶に蘇ります。気の毒な事故で、センターラインオーバーの車両と正面衝突での、被害者には何の落ち度もない死亡事故でした。まだ若い娘さんで、そういう娘さんを大事に育ててきたことがうかがわれて気の毒でした。今でも忘れられない事件です。

今なら、上記の記事にあるような制度で、もっときちんとした対応が受けられたでしょう。しかし、亡くなった娘さんは戻りません。今でも辛い思いを抱きつつ生活しておられるのでしょうか。

制度が充実してきても、対応する人の気持ち、誠意も依然として大切だと思います。気の毒な被害者や関係者へ、協力しつつ、きちんと対応していきたいものです。

「おかえり」とドアを開ける場所で、事件は起きた。児童養護施設が“実家“であるために

「おかえり」とドアを開ける場所で、事件は起きた。児童養護施設が“実家“であるために(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース

東京都渋谷区の児童養護施設の施設長(46)が2月25日、3年前まで施設に入所していた男(22)に刃物で襲われ、死亡した。男は「施設に恨みがあった。関係者なら誰でもよかった」と供述しているといい、関係者の間で衝撃が広がっている。

立神さんによると、東京都内ではこれまでも児童相談所の一時保護所がいっぱいで、児童養護施設や里親に一時保護の依頼をしていたものの、さらに拍車がかかっているという。 

 実に痛ましい事件であり、亡くなった施設長はお気の毒と言うしかありませんし、被疑者も、このような重大な事件を起こしたことで今後の人生は暗転せざるを得ないでしょう。

児童養護施設の関係者は、限られたリソースの中、懸命に頑張っているもので、多くの人々が、そこでの生活を経て自立し、関係者への感謝の思いを抱きつつ生活しているはずです。このような事件を偏見へと結びつけないようにすべきだと思いますし、限られたリソースを、より広げていく(予算、人員も含め)努力を、国家、社会が今後も積み重ねていかなければならないと思います。

亡くなった施設長のご冥福をお祈りします。