「昭和史の人間学」

 

惜しくも世を去った半藤一利氏ですが、本書は、同氏の著作から人物評の部分を抜き出して構成されていて、なかなかおもしろい企画と思って読んでみました。

出典を明示しつつ、様々な人物評が展開されていて、読んだ記憶があるものもあればそうでないものもあり、予想通り、おもしろく読み通せました。半藤氏が亡くなった後であるからこそ出たと言えると思いますが、同氏の著作は膨大で、こうしたテーマに沿って再編集して書籍化するというのは、濫造も困りますが、今後も期待したいものがあると感じました。