「テロリズムの罠 右巻:忍び寄るファシズムの魅力」

 

前に、同じ著者の

 

を移動中にオーディブルで聴いておもしろかったので、「右巻」のほうもオーディブルで聴いてみました。こちらも、なかなか刺激的でおもしろく聴きました。

ヒトラームッソリーニは、圧政から生まれたのではなく、民衆の熱狂から生まれたものでした。現在の世界各地で勢いを得ているポピュリズムと、同じ根を持っていると言えるでしょう。その意味では、現代の民主主義も、常に、ファシズムへと流れ動いていく可能性、危険性を持っている、そう感じるものが、本書を読みながらありました。

行き過ぎた新自由主義が、格差を増大させ社会の中での分断を広げていく、そういった危険性も含め、いろいろと考えさせられる一冊でした。