偽のワクチンで8千人の命を救った医師

http://www.epochtimes.jp/2015/10/24647.html

ラゾウィスキ医師は男性を助けるため、ある偽のワクチンを製造した。このワクチンを注射すると発疹チフスの陽性反応を呈することが出来るが、実際は病気には罹らない。偽ワクチンを接種した男性の血液サンプルをドイツの実験室に提出したところ、発疹チフスという強い伝染病に罹っていると判断され、収容を免れることになった。

この「伝染区域」はやがてユダヤ人の「天国」となり、多くのユダヤ人がこの区域に逃げ込んでナチスの連行を免れた。3年の間に、偽のワクチンは約8千人のユダヤ人を救ったのである。

この話はこの記事を読んで初めて知ったのですが、うまいアイデアで多くの人命を救ったものだと感心しました。アンネ・フランクが亡くなったベルゲン・ベルゼン強制収容所チフスが蔓延し多くの人が(アンネ・フランクやその姉も含め)チフスで亡くなったのは有名ですが、そこを逆手に取ることで、人命救助をを図ったこの医師の功績はもっと広く知られるべきでしょう。
こうした、無名ながら人道のために奮闘した人々の功績にも多大なものがあると思いますし、そういうことができる人材を生み出す国に、日本がなってほしいものだと思います。