元弁護士会副会長「1400万円横領」 被後見人から 東京地検が家宅捜索

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130422-00000073-san-soci

弁護士や親族によると、不動産投資を行っていたが、バブル経済の崩壊で億単位の負債を抱えた。その結果、ストレスで酒量が増え、仕事に支障をきたし、さらに酒が増える悪循環に陥ったという。千代田区の事務所も家賃滞納で退去させられ、近年は弁護士業務も事実上行っていない。

バブル経済崩壊後には、こういう弁護士が結構いて、私も、弁護士による横領事件の捜査に従事したことがありますが、私が従事した事件では、被疑者の弁護士が、バブル期に、融資を受けては不動産を買い、買った不動産を担保にまた融資を受けて不動産を買い、ということを繰り返していたところでバブルが崩壊し、大幅な担保割れを起こして返済不能に陥って、負債は20億円近くに膨れ上がり、預かった保釈金など手当たり次第に横領していました。保釈金を預けたのに横領されて、待てど暮らせど保釈にならなかった、といった人もいて、酷い状況に陥っていたことが思い出されます。上記の弁護士も、当時はよくいたそういう弁護士のなれの果てのようですね。
成年後見に、こういうひどい状況(「近年は弁護士業務も家賃滞納で退去させられ、近年は弁護士業務も事実上行っていない。」のに、なぜ成年後見業務を行っていたのでしょうか)の弁護士が関わっていたこと自体に大きな問題があり、そういうひどい人を排除するような仕組みにもしておかないと、今後もこういう不祥事は起きてくるのではないかと危惧されます。