海外の日系百貨店、閉店相次ぐ…欧州唯一の「ローマ三越」も46年の歴史に幕(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
海外の日系百貨店の動向を調査している関西学院大商学部の川端基夫教授(国際流通論)によると、日系百貨店は1906年に三越がソウルに店舗を開業したのを手始めに、ピークの1990年代前半には13か国・地域に計81店が進出した。その後、アジア通貨危機やバブル崩壊をきっかけに撤退が始まり、今月30日現在では計29店にまで減少している。
客足が遠のいた背景には、ツアー中心だった海外旅行が個人単位に移って団体客が減ったことや、現地小売店の躍進、大手ブランドの百貨店離れなどがある。川端教授は「日系百貨店は観光客や駐在員のインフラとして貢献したが近年は優位性が低下した。新型コロナ流行を機に、さらなる縮小もありえる」と話している。
昭和の頃は、海外旅行へ行くにはツアー、団体旅行で行くのが普通で、行くと、自分や家族、知人へのお土産を買っていたものですが(私もよくもらいました)、そういう買い物に、こうした日系のデパートは、日本語が通じたり日本円が使えたりして、かなり便利だったはずです。
しかし、個人旅行が増え、買い物は現地の店で済ませる人が増えそう、また、お土産需要もかつてほどではなくなっているはずですから、コロナに関わらず、閉店は時代の流れのような気がします。
ただ、海外に行った日本人にとって便利な存在であったことは確かで、不便さ、寂しさを感じる人は多いでしょう。