東京地検、安倍晋三前首相に聴取を要請 桜の夕食会費補塡問題で

東京地検、安倍晋三前首相に聴取を要請 桜の夕食会費補塡問題で(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

第1秘書らは特捜部の調べに「収支報告書に記載すべきだった」と違法性の認識を認め、安倍氏周辺は取材に「(安倍氏には)秘書が『払っていない』と虚偽の説明をした」と釈明した。この問題では安倍氏も告発されており、特捜部は秘書の供述や資金の流れを踏まえ、安倍氏の認識を聴取で直接確認するとみられる。

桜を見る会前夜祭への支出が政治資金収支報告書に記載されていなかった。それが安倍氏の後援会に関することで安倍氏本人も告発されている、ということであれば、安倍氏本人からも事情聴取するというのは、捜査として当然必要なことであり、それを粛々と行うということでしょう。

被告発人ですから、取調べは被疑者として行われ、黙秘権を告知した上で行われるはずです。今年の8月までは現職の総理大臣であった人物としては、かなり屈辱的なこととなる可能性が高いでしょうし、黒川氏が検事総長になっていれば、との思いが安倍氏の胸中を去来するかもしれません。

捜査のポイントとしては、報道で不記載を認めているとされる秘書との共謀の有無ということになるでしょう。秘書は共謀を否認し、安倍氏も知らなかったと供述することが推測されますが、特捜部なりにつかんでいる証拠に基づく追及も考えられ、安倍氏としても、黒川氏が検察を去った現状で、安閑としてはいられないものがあるように思われます。