ドコモの「ahamo」はサブブランドではなく“若者向けメインプラン” 井伊新社長が語る狙い(ITmedia Mobile) - Yahoo!ニュース
ahamoのメインターゲットは「デジタルネイティブ世代」と呼ばれる20代のユーザー。「当社は、この層(若者)のユーザーが弱い」(井伊氏)ことから、若者に対して競争力のあるプランを打ち出したいという思いが発端だったという。
また、コロナ禍でオンラインによるコミュニケーションや購買行動が加速したことで、ユーザーのニーズも変化しつつあるが、従来の料金プランでは全てのニーズは満たせないと判断した。例えばドコモは家族割引でお得感をアピールしているが、単身者にはメリットが薄い。またギガライトでは小容量、ギガホでは大容量のプランを提供しているが、その中間となる10GB~20GBのプランは手薄になっている。
かなり思い切ったものを打ち出してきたな、という印象を受けますね。ただ、そこはドコモらしく、十分な計算もあるものと思われます。
ドコモユーザーは中高年層が多く、ドコモの社長が述べるように、若者層が手薄という状況下、思い切った低料金を打ち出しつつオンラインで完結するシステムにすれば、既存の中高年ユーザーはオンラインでの手続を苦手とする人が多いですから、そこからの乗り換えはそれほど出ないでしょう。
これだけの低料金、大容量で、オンラインでさくっと手続できるなら、と他のキャリアやMVNOを利用中の若者層を、ごっそりと取り込める可能性が出てきます。従来の料金プランでは、海外でのデータ利用が別料金だったり低いデータ量に抑えられていたのが、国内外を通じて月間20G使えるとすることで、海外でも追加料金なく手軽、気軽に使えるメリットが出てくるのも若者層に受けるでしょう。
オンラインで完結のサービスで、ドコモショップ等での人による手間がかからないのも大きなメリットだと思います。
業界の雄であるドコモが、こうして思い切ったものを打ち出してきたことで、業界全体が大きく変容していく、その大きな可能性が出てきたと感じるものがあります。