http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111228/trl11122822230003-n1.htm
収支報告書の提出前に「小沢先生に報告し、了承を得た」とする石川議員らの供述調書は小沢被告の判決を左右するとみられるが、いずれも「事実でない調書に署名した」と主張。証拠採否は、2月17日の公判で判断される。
小沢氏強制起訴にあたり、検察審査会は、暴力団組長と警護役の間の、警護役所持の拳銃に関する黙示の共謀を肯定した最高裁判決に強く影響された可能性が高いでしょう。そういった、特殊な、強固な上下関係が支配する世界では、下の者は上の者に具体的に指示されなくてもその意をくんで動く、上の者もそれを認識、認容しているもの、という発想です。
小沢氏と秘書の関係が、一種の「小沢組」のような、暴力団組織に類似したものと見られることになれば、乏しい、断片的な証拠を総動員して、そこに、裁判所が得意とする「推認」というマジックワードをかませることで、有罪とする余地も、まだ、根強く残っているのではないかと私は見ています。裁判所が、そういった見方に傾けば、有罪のネタに使いやすい、上記のような「報告、了承」を記載した供述調書は採用しようとするでしょう。そういった攻勢を打ち返すだけのインパクトのある供述を、小沢氏が被告人質問で展開できるかも注目されます。
なお、1月10日の被告人質問については、某報道機関から、同日の小沢氏に対する被告人質問に目を通した上でのコメントを求められていて、私のコメントが皆様の目に留まることになるかもしれません。