内戦終結で治安安定 広がる「なぜ」 スリランカ爆発(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
こうした仏教過激派からの「差別」により、イスラム教徒の過激化も懸念されてきた。AFP通信によると、今月、外国の情報機関からスリランカの当局に対して、国内の過激派NTJが教会やインド大使館を対象にした自爆テロを計画しているとの報告があったという。NTJは比較的新しい団体で、仏像を破壊するなどの活動をしてきた。1月にはイスラム過激主義者の関係先から爆発物が押収された。また16年にはスリランカから32人が過激派組織「イスラム国」(IS)に加わったとの情報もある。
宗教というものには「妥協」ができない宿命があり、一旦、対立し始めると対立が際限なく広がりやすいものです。そういう対立が激化すれば、暴力に訴えてでも、という動きが出やすくなります。そういう情勢下での情報分析、共有、治安対策の強化が後手後手に回っていた印象を受けます。
テロ対策で、最も重要なのは、情報を取ること、それを生かして関係機関で共有しつつ手を打つことだと思います。オウム真理教のサリン事件でも、事前の情報があって生かされていれば防げました。共謀罪がなかったから防げなかったのではなく、情報がなく、また、ある情報も生かされず、テロが行われた数の多数の死傷者が出たものでした。そういう教訓は、事件の記憶が生々しい頃には生かされるものですが、記憶も徐々に薄れ、直接携わった人々もリタイアしたりして、風化しやすいものでもあります。風化させずに教訓を語り継いで行く、その努力を、心ある人々が意識して行うべきでしょう。