広島多額窃盗 署内の現金確認怠る 盗難発覚から1年 捜査対象拡大、長期化要因に

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180507-00000566-san-soci

県警によると、盗難発覚以降、これまでに延べ約2万8千人の捜査員を投入。警察官やOBら約600人から事情聴取し、銀行口座の金の流れなどについて金融機関などに約5万件の照会をかけた。署内には多額の借金を抱える人物も複数いたが、容疑者の絞り込みには至っていない。

私は、以前は検事で今は弁護士をしている関係で、時々、警察へ行き、打ち合わせのため刑事課等の中へ入ることもありますが、各部屋が、最近よくあるようなICカードで解錠するような仕組みには一般的になっておらず(最新の警察署ではそうなっているところもあるかもしれませんが)、廊下に物が雑然と置いてあったりもして、内部は警察官相互の信頼関係の下にかなり緩く運用されている印象を受けます。そういう中で、不心得者が出現すれば、上記のような深刻な事態にもなってしまうということでしょう。
古い警察署を含め、設備を一気に刷新するのは現実的に無理なので、特に大事なもの(捜査関係書類、証拠品、現金等)をきちんと保管できるように、全国統一の基準でも作ってそこだけでも設備を刷新するような方向で検討すべきではないかと思います。
この事件を解決しないと、警察への信頼がそれでなくても低下しているところ、さらに低下しかねず、解決へ向け奮起して頑張ってほしいものです。