万引誤認逮捕、全国で相次ぐ 「目撃」偏重、裏付け怠る

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100307-00000030-san-soci

万引の誤認逮捕は相次いでいる。昨年2月に名古屋市内のスーパーで発生した万引事件では、愛知県警が容疑者と似た上着を着た男子高校生を窃盗容疑で誤認逮捕。また同年3月に東京都品川区内のコンビニエンスストアで発生した万引事件では、大崎署が万引をした少年と一緒にいた男子高校生を誤って逮捕している。
「万引の現場では慣れや先入観で、犯人を見間違えてしまうことがある」。万引Gメンを派遣する会社の担当者はこう証言する。
万引の大半は警備員や店主など「民間人」によって明るみにされるのが実情で、警察には、より慎重な裏付けが求められる。

以前は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050128#1106841589

で紹介した刑事課長のように(ちなみに、この人は徳島県警の人でした)、若手検事を上回る慎重さを持った、熟練した警察官が多かったのが、次第に減ってきて、全国の警察で、かなりの捜査力低下に陥っているのではないかという印象を、自分自身の日頃の経験にも照らし、強く感じますね。
こういう状態で、取調べが可視化されなければ、思い込みで強引な捜査を突っ走らせ、虚偽自白に基づいて無実の人を起訴するといった由々しき事例が今後も次々と起きかねないでしょう。捜査というものが曲がり角に来ているということを改めて強く感じます。