http://jp.techcrunch.com/2017/10/30/engadget-iphone-x/
問題の動画には、これといってiPhone Xに関して新しい情報となりうる使用方法や動作は含まれていません。しかし動画では一部で父親自身がiPhone Xを操作する様子を娘に撮影させています。さらにこのiPhone Xそのものが、従業員だけに配布されるバージョンのものであり、本来非公開のコードネームやソフトウェア、さらにスタッフ固有のQRコードなどが記されていたため、そこから機密情報が漏れる可能性もあったとされます。
また、アップルはたとえ一般人が入れるCaffè Macsのようなエリアであっても、許可なくキャンパス内で撮影することを禁じています。にもかかわらず、そこで発売前の主要製品が撮影され、公開されたという事実は、アップルにとっては我々が思う以上に重大な問題だったと考えられます。
この動画は、ネット上で私も見ましたが、広告宣伝用の製品ではなく従業員への貸与品とのことであり、それを従業員自ら撮影させ、また、アップル社内での撮影も行われていて、情報管理規定がどうなっているかは知りませんが、複数の点でルール違反になったであろうことは容易に推測がつきました。
楽しそうなファミリーの風景で、悪気なく撮影、アップドードしていることもわかりましたが、アップルとしても、今後への示しをつけるためにも厳正に対処したのでしょう。かわいそうですが、やむを得ない処分という気がしました。
情報セキュリティについては、なぜこんなことまで、と思うようなものも中にはありますが、まずは、こういった初歩的なところできちんとルールを守るようにすることが、やはり大切でしょう。そういう教訓が引き出される事件だったと思います。