アシアナ機の広島事故、経路より低い進入原因 韓国当局に勧告

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161124-00000004-awire-soci

JTSBは報告書で、機長が進入を継続したのは規定や手順の不遵守であり、アシアナ航空社内で規定遵守に関する教育・訓練が、不十分であったことが背景にあった可能性が高いと指摘。副操縦士ゴーアラウンドを主張しなかったことについては、操縦室内で得られるすべてのリソースを活用し、チームの業務遂行能力を向上させる「CRM」(Crew Resource Management)が適切に機能していなかった可能性が高い、と結論付けた。

ナショナルジオグラフィックチャンネルで航空機事故を取り扱っているシリーズがあり、アマゾンプライムビデオでも観られるので、最近、何本か観たのですが、その中に、ヨーロッパの空港で、大韓航空の貨物機が、計器の誤作動に気づかなかった機長がその状態で操縦したまま墜落した際、気づいていた副操縦士が指摘しておらず、その原因が上下関係を尊ぶカルチャーにあると事故後の調査で指摘されていて、その後、大韓航空が大きく改善に成功したことも紹介されていました。上記の記事を読み、そのことを思い出しました。
日本でも、上司や目上の人には物を言いにくいカルチャーというのは、まだ根強くあるように思いますが、危機的な状況や破局に至る前に言うべきことがきちんと言える、そういう環境づくりの重要性を、改めて感じるものがあります。事故に学び再発防止に結びつけることの重要性も感じます。