最近、北海道へ行く機会があり宗谷岬にも行ったのですが、そこに、1983年9月1日に起きたサハリン上空での大韓航空機撃墜事件の慰霊碑があり、事件のことを思い出して、これを読んでみました。（中）（下）も、順次、読みたいと考えています。
上では、発生当時の状況や、その後の捜索状況、アメリカ、日本などによるソ連非難、追及の経緯などが紹介されています。読みながら、当時の危機管理は、例えば日本付近の上空、海上で偶発的な衝突が起きたような場合に、大いに参考になるものではないかという気がしました。非道な相手国に対して、それを徹底的に追及することは比較的簡単であっても、それのみに終始すれば国家間の関係は悪化の一途を辿り後戻りが効かないところまで突き抜けてしまいます。そうならないように、批判すべきところ、一定の制裁を科すべきところは科して再発防止につなげていく、そういう参考に、大韓航空機撃墜事件はなるように感じられました。
