回想の大西滝治郎―第一航空艦隊副官の述懐

回想の大西滝治郎―第一航空艦隊副官の述懐

回想の大西滝治郎―第一航空艦隊副官の述懐

神風特別攻撃隊がフィリピンから初出撃した際の、大西第一航空艦隊司令長官の副官であった著者の回想です。以前から、きっちりと通読したいと思っていて、古本で買ったような気もするのですが見当たらず、アマゾンの中古で買って読み始めています。
著者の回想は、他の様々な戦記で引用されたりしているのですが、大西長官のすぐそばにいた副官の目から見た情景が淡々と語られていて、事実の重み、迫力を感じますし、とかく美化されたり誇張、脚色されがちな当時のことをリアルに知る上での貴重な証言であるということも感じます。
著者は、

英霊の島を訪ねて―巡拝日記

英霊の島を訪ねて―巡拝日記

も出していて、私はこちらもアマゾンの中古で買ったのですが、著者が行った戦跡の中には、現在ではなくなってしまったり大きく様相が一変したところもあって、その意味で貴重な記録、資料にもなっているということを、読み進みながら感じています。
既に鬼籍に入った著者は、天空のどこかで大西元長官に再会し語らっているのでしょうか。