http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20150427/1064087/
従来、NTTドコモは有料、かつ店頭のみでのSIMロック解除対応ではあったものの、購入直後からSIMロック解除が可能であった。だが新しいSIMロック解除条件では、端末を購入したのち6カ月間は、お金を支払っても解除ができなくなる。例えば端末を購入してすぐ、海外に行くためSIMロック解除をしたいと思っても、5月以降に発売される端末ではできなくなってしまうのだ。
そしてもう1つは、本人が購入・契約した端末しかSIMロック解除できなくなってしまったことだ。従来は他の人から譲ってもらった端末や、中古で購入した端末であってもSIMロック解除できたが、新しい条件ではそれができなくなってしまった。その結果、解除できる端末の自由度が減ったとして、不満を抱くケースが見られるのだ。
単純にSIMロック解除を導入してしまえば、割引施策を受けたスマートフォンを多数契約し、短期間のうちにSIMロックを解除して解約もしくは“踏み倒し”をする、あるいは、安価な中古端末を大量に購入してSIMロック解除するなどの手法で、転売業者がハイエンドスマートフォンのSIMフリー端末を安価に仕入れられることにもつながる。日本ではハイエンドスマートフォンが安価で販売されていることから、安く仕入れた端末を海外で高額で販売することで、大きな利益が得られることは容易に想像がつく。
「割引施策を受けたスマートフォンを多数契約し、短期間のうちにSIMロックを解除して解約もしくは“踏み倒し”をする」のを危惧するのであれば、端末代金全額を支払ったユーザーには支払った後にsimロック解除に応じて何ら問題はないはずで、そもそも、ドコモの場合、従来は端末代金支払中でもsimロック解除に応じていたこととの一貫性がないでしょう。また、「安価な中古端末を大量に購入してSIMロック解除するなどの手法で、転売業者がハイエンドスマートフォンのSIMフリー端末を安価に仕入れられる」といっても、中古端末が市場の中で値付けされて流通するのは当たり前のことで、それは従来から行われ、ドコモはそれでもsimロック解除に応じていたものを、今になって新品で買った人にしか応じません、やめましたでは私も含め多くの人の納得は得られないと思います。要するに、simロック解除の流れの中で、ドサクサに紛れて通信キャリアのエゴ丸出しで臨んできたものに他ならないでしょう。
個人的には、海外で現地のsimが使えれば特に困らないので、こういうエゴ丸出しのまま見苦しい対応をどうしても続けたいのであれば、せめて海外でのsimロックをはずしてほしい(iPad方式)と思っています。