<母・祖母殺害>家裁審理求める嘆願書 容疑の生徒同級生ら

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141104-00000136-mai-soci

女子生徒は10月1日未明、就寝中の2人を自宅の包丁で切りつけるなどして殺害したとして逮捕、送検された。女子生徒は、刑事責任能力などを調べるため12月24日まで鑑定留置されている。
嘆願書を提出した「地域住民の会」代表の女性(41)は「女子生徒は重大な事件を起こしたとされるが、更生した時に少しでも彼女のためになってほしい」と説明、社会復帰に向けた配慮を要請した。

最近、テレビでこの事件を取り上げているのをたまたま見る機会があったのですが、近隣の住民が次々と証言していて、例えば、祖母が帰宅するとこの女子生徒が出迎えに飛び出て来ていたとか、這いつくばるようにして雪かきしていたなど、安易な即断はできないとしても、この生活を強いられていたら相当きつかっただろうなと思わせる生々しい証言が相次いでいて、近隣住民の、そういう事情をわかっていながら助けてあげられなかった、という悔恨のコメントが印象的でした。
人を殺傷すること自体は許されないことですが、その背景にも十分目を向ける必要があり、年少者が家庭内で虐待される、あるいはそれに近い扱いを受けると、逃げ場がないだけに他に選択肢がなくなる、その追い詰められた状況には、処分、処遇を決めるに当たり十分な考慮がなされなければならないと思います。
刑事責任を問うことも重要ですが、少年法の理念に則り、この女子生徒の前途に光明が見出されるような、人を生かすような処分、処遇が選択されることを、私は祈らずにはいられません。