若い人が今なお教団に…坂本弁護士一家殺害から25年

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20141103-00000027-ann-soci

オウム真理教の活動を批判していた坂本堤弁護士は、妻・都子さん、当時1歳だった長男・龍彦ちゃんとともに1989年11月3日の深夜、自宅で、当時のオウム幹部らに殺害されました。一家が眠る寺には、坂本弁護士の母・さちよさんやオウム事件の被害者の永岡さん、同僚だった弁護士ら多くの関係者が集まり、墓前で手を合わせて一家の冥福を祈りました。

私は、この事件について強制捜査がされた平成7年9月に、東京地検の捜査陣の末端に加わっていて、逮捕、勾留されて取調べを受けている被疑者の供述調書が次々と回ってくるので逐一読んでいましたが、(既に公判でも公開されているはずですが)坂本弁護士奥さんが、襲われた際に、子供だけは何とか助けてほしいと言っていたという、その部分を読んだ時の何とも言えない悲しい、気の毒な気持ちが今でもずっと尾を引いていて、この気持ちは、おそらく、生涯、消えることはないだろうと思います。
宗教が暴走した時に何が起きるか、こういう悲劇を起こさないためには何が必要であり何ができるのか、すべきか、といったことを、事件を風化させないようにしつつ、信教の自由の重要性は忘れないようにしつつ、考え続けなければならないと改めて感じます。
坂本弁護士一家のご冥福をお祈りします。