https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180710-00000018-ykf-soci
ただ、情報リークという点でいうと、TBSはオウム事件に大きな責任を負っている。1989年10月26日、TBSのワイドショーが、オウム真理教被害者の支援活動を行っていた坂本堤弁護士=当時(33)=のインタビュー映像をオウム幹部らに見せ、11月4日に坂本弁護士一家はオウムに惨殺された。
私は、坂本弁護士一家殺害事件で被疑者らが逮捕された平成7年9月に、東京地検での捜査陣の中に組み入れられ、幾つものパートに分かれていた中で、オウム真理教のマスコミへの攻撃状況を担当していました。私は、TBSではない、別の在京テレビ局関係者から事情聴取していましたが、TBSを担当していた検事もいました。1989年当時のオウム真理教は、信者の親族や支援する坂本弁護士のような人々、報道するマスコミに対して徹底的に対抗しようとしており、その中で起きたのが、上記のようなTBS問題であり坂本弁護士一家殺害事件であった、そういうことを、記事を読み振り返って追憶していました。
TBSの対応が、直ちに殺害へと直結したとまでは言えないと思いますが、殺害へと及ぶ流れに影響を及ぼしたことは否定できないでしょう。事件から30年近くが経過し、その辺のことがわからない人々が増えていること自体はやむを得ないと思いますが、あったことへの配慮が欠落していれば、上記のような批判を受けることにもなると思います。