新潟地裁から容疑者逃走 質問中に窓から、5分後に逮捕

http://www.asahi.com/articles/ASG6W5GRSG6WUOHB019.html?iref=comtop_6_01

手続き中は手錠と腰縄は外され、室内には裁判官と書記官しかいなかった。室外で警戒していた署員が逃走に気付き、追いかけたという。

私は、裁判官はやったことがないので勾留質問の状況はよくわかりませんが、検察庁で身柄の被疑者を取調べを行う際には、室内に押送の警察官を入れる場合と入れない場合があって、入れない場合は、室内には検事と検察事務官しかいないわけですから、常に注意はしていた記憶があります。ただ、逃げる、という人は滅多にいませんから、注意力が低下して隙を突かれて逃げられる、ということも起き得るわけで、本件の場合、被疑者がいとも簡単に窓から逃げてしまったのは、不備があったと言うしかないでしょう。
腰縄は、私の記憶では、こうして警察官がそばにいない場合は特に、被疑者用のパイプ椅子に巻き付けておきすぐに逃走できないようにされていたと思うのですが、現在の運用はどうなっているのでしょうか。先日の横浜地検川崎支部での逃走事件でも、近隣住民に大きな不安を与えたことが記憶に新しいところですが、逃走があり得るという緊張感を持って、常に臨まなければならないことを、関係者は強く自覚し肝に銘じなければならないと感じます。