XP26万台の使用停止要請=自治体、更新間に合わず−総務省

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014041100447

新藤義孝総務相は同日の閣議後記者会見で「更新が完了していないパソコンは不正アクセスによる情報漏えいを防ぐことが困難になる」と述べ、未更新のパソコンの使用停止を自治体に呼び掛けた。

既に方々で繰り返し指摘されているように、サポートが終了したWindowsXPを使い続けることによるリスク増大には深刻なものがありますから、本来であればサポート終了までに買い替えなどの手を打っておくべきで、今になって上記のような呼び掛けが出ていること自体が、リスクが顕在化してしまっている現れと言うしかないですね。
使い続けるなら、せめてネットから完全に切断してスタンドアローン状態で使うしかないと思いますが、今時、そういう状態でPCを使うメリットは相当低いと思いますから、残念ですが、新OSをインストールできない限り(古いPCがほとんどのはずですからそれも難しいでしょう)、使えないゴミと化した、と考えるしかないでしょう。
ニュースを見ていて気になったのは、どこかの役所の人が、個人情報をPCで保管していないので大丈夫だと呑気そうに言っていて、では、遠隔操作されたり「踏み台」に使われて知らない間に他のPCを攻撃する道具に使われたりしたらどうするのか、ということになります。テレビや冷蔵庫、洗濯機といった家電製品のような感覚で、まだ動くから使える、と考えるべきではない、というのは今さら言うまでもないことでしょう。
気になるのは、こうしてXPが使い続けられてしまうことで、ネット上での様々な攻撃が誘発、助長、激化されないかということで、当面、気味の悪さ、居心地の悪さを払拭できそうにありません。実に困った事態になってしまったとため息が出る思いです。