「IT国家」に黄信号 光回線加入者伸び悩み

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000983-san-pol

光回線に加入しないのは、月額5000円に見合う魅力がないとみられているからだ。NTTの三浦社長は、キラーコンテツの一つとして地デジ再送信をはじめとする映像コンテンツを挙げたが、これは光回線でなくても可能だ。携帯電話万能時代の今、“使わずにはいられない”サービスがなければ爆発的普及は期待薄。政府が描く「IT国家」も夢に終わる。

言い古されたことではありますが、まず魅力的なコンテンツがあってこそ、ということを改めて強く認識する必要があるでしょう。かつてのVHSとベータの戦いでVHSが勝利したのも、ハード面での優劣ではなく見られるソフト数の多さによっていた、と言われています。何かを見たい、利用したい、と思えば、人々は、多少、価格、料金が高くてもその手段を使用し、使用者が増えれば価格、料金も目覚ましく下がって、さらに普及が進み、ますます便利になる、というのは、昔も今も変わらない、一つの鉄則と言えるように思います。
そのためには、著作権者等の権利者側の意識を大きく変革する必要もあるでしょう。権利侵害の恐れや実際の侵害行為が増えても、それをはるかに上回るメリット(売上、利益の飛躍的増大)が見込めるのであれば、侵害対策は講じつつも思い切って打って出る、ということをしないと、いつまでも、従来型のビジネスモデルの中で大きな成功をつかめないまま、ということになりかねません。
そのような意味で、日本が、今、重大な岐路にさしかかっている、真のインターネット社会として大きく飛躍できるかどうかの瀬戸際にいる、という印象を強く受けます。