ジウジアーロ氏 「ゴルフのデザインは家族が続いていくのと似ている」

http://www.rbbtoday.com/article/2013/05/21/108184.html

ジウジアーロ氏は「デザインとは受け継がれていくもの」とし、「ゴルフは、だんだんと熟成され、だんだんと進化し美しくなっていき、それに愛情を持つというプロセスがある。家族が継続して続いていくのと似ている。目に見える大きな変化や、インパクトがあるものを作っても、長く続かない。天才的な何かをつくっても、共に作っていく技術者がいなければ意味がない。ゴルフが多くの人に愛される理由は、このプロセスを継承していくことにある」と述べた。
また発表会には、デザインを学ぶ学生たちも来場しており、デ・シルヴァ氏は、未来のデザイナーに向け、「自分たちの心に届くものを考え、心の中を見ることだ。私があなた達に将来望むものは、希望をもって、目標をもって進んでいくこと。変わったものをつくることが重要ではなく、前に進むことが重要だ」とアドバイスを送った。

私は、VWのティグアンに乗って4年目になりますが、派手さがない、どちらかというと地味なデザインのSUVで、インパクトのある押し出し感はないですが、飽きの来ないすっきりさがあって、とても気に入っています(デザインだけでなく性能も優れていますが)。その背後にある、VWのデザイン哲学のようなものを、上記のジウジアーロ氏の言葉の中に見るような思いがしました。
インターネットが普及し、とかく、目立ったり釣りに走りがちな人が多い現状ですが、デザインだけでなく、それ以外でも、「目に見える大きな変化や、インパクトがあるものを作っても、長く続かない。」ということを肝に銘じ、長く続くためにはどうすべきか、ということを考える必要があるように思いました。
VWの新型ゴルフは、より充実した、魅力的なものに仕上がっているようで、今後、注目が集まりそうです。