100キロ踏破、初の企画=大雪山系で8人死亡事故も−万里の長城遭難でツアー会社

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012110500294&rel=y&g=soc

中国河北省の万里の長城で、日本人3人が死亡したとされるツアーを企画した旅行代理店「アミューズトラベル」(東京都千代田区)によると、100キロを踏破する9日間のツアーで、初めて企画したという。同社は、2009年7月に北海道・大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で8人が遭難、死亡した登山のツアーを主催し、観光庁から業務停止を命じられた。

上記のトムラウシ山での遭難事故については、最近、

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

を読み、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20120906#1346897986

とコメントしたところであったので、トムラウシ山事故の教訓は、どこまで生かされていたのだろうか、ということが、真っ先に頭に浮かびました。
事故の経緯が明らかではなく、軽々に誰に責任があるといったことは論じられませんが、報道によると、悪天候は、現地においては予め予想されていたものであったとのことであり、ツアーを催行する側が悪天候に対してどこまで慎重に臨んでいたのか、装備面でもっと配慮、準備できたのではないか、そもそも当日の行動は差し控えるべきではなかったか等々、今後、検証されるべき点は多々あるでしょう。
悲惨な事故が起き、その教訓が生かされているという実感も持てない中で、また同様の事故が起きるという、負の連鎖を、どうしたら断ち切ることができるのか、ということを改めて感じさせられます。公費をかけても、こうした分野の研究をもっと強力に進めなければならない、ということも感じます。