- 作者: 霞晴久,米澤勝,中西和幸
- 出版社/メーカー: 清文社
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: 単行本
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私の事務所と同じ建物の中にあり、協力関係にある高輪共同法律事務所で執務している米澤勝税理士から、1冊、いただきました。ありがとうございました。
同税理士も共著者の1人で、ブログにエントリーもあがっています。
http://d.hatena.ne.jp/takanawa2009/20110302/1299032580
まだ精読までには至らず、ざっと目を通した程度ですが、この種の取引について、本格的に、突っ込んだ検討が行われていて、今後、こういった取引が問題になった場合の必読文献になることは間違いないでしょう。循環取引というのは、日本的な、談合、馴れ合いの風土の中で、「負の助け合い」として行われやすく、一旦、手を染めてしまうと、一種の麻薬のようなもので、なかなか脱け出しがたいという、厄介な性質を持っているのではないかと思います。法的な評価という点でも、なかなか難しい面があって、切り口が見出しにくいものでもあります。
こういった分野に、果敢に挑戦して、こういった書籍を世に出す意欲、努力には、大いに評価すべきものがあると思います。こういった問題に関わる可能性がある人や組織で、1冊買って置いておく意味、価値は十分あるでしょう。