【瓦解 大阪地検特捜部の「犯罪」】(2)「割り屋」ではなく「押し売り屋」

http://www.sankei-kansai.com/2010/10/03/20101003-044325.php

弁護人の落合洋司は「前田の調べはストーリーありきで、脅かして利益誘導するのがうまい。真実に向き合う姿勢が感じられなかった」と振り返る。
くしくも朝鮮総連事件の判決が言い渡された21年7月16日は、前田が改竄FDを押収元に返却した日だった。

上記事件の公判では、前田検事に、私からもかなり厳しく反対尋問して、判決で前田検事について「不誠実」とまで言わしめる場面もあったのですが、密室での取調べをよいことに、言い抜けて行く取調官の「虚」の部分に対して、1審の裁判所は迫ることができず、問題のある取調べを、結論として追認する格好になってしまっています。
このように、裁判所が、検察庁、特捜部の横暴を追認してきたことが、彼らをして増長させ、今のような取り返しがつかない危機的状況まで生むに至っているということは、十分認識されるべきでしょう。その意味では、裁判所も、共同正犯までは行かないとしても、幇助犯には十分なり得る役回りだと私は考えています。
なお、記事では私が「満井の」弁護人となっていますが、そうではなく、共犯者として審理中の緒方重威被告人の弁護人です。