米連邦最高裁:判事に女性局長を指名 思想バランス変わらず

http://mainichi.jp/select/world/news/20100511dde007030003000c.html

退任するスティーブンズ氏と同じリベラル派で、保守派とリベラル派がそれぞれ4人、中間派が1人といわれる現在の最高裁のバランスに大きな変化はないとみられる。ただ、スティーブンズ氏が最もリベラルとみられていたのに対し、ケイガン氏は保守派に一定の配慮をするとの観測もある。

ケイガン氏は、オバマ大統領がシカゴ大法科大学院で教えていた際の同僚で、女性初のハーバード大法科大学院学長。米議会では11月の中間選挙を前に党派対立が激しさを増しており、上院承認は難航が予想される。

スティーブンス判事は、私が昔々に読んだ

ブレザレン―アメリカ最高裁の男たち (1981年)

ブレザレン―アメリカ最高裁の男たち (1981年)

に登場していた記憶で、定年がない米国最高裁判事の活動期間の長さということを強く感じますね。大統領以上に、国家社会に影響力を及ぼすことができるとも言え、それだけに、どのような人物が判事に就任するかに注目が集まるということでしょう。
新判事はリベラル派ということですが、現状では保守派とリベラル派が拮抗している状況で、中絶問題など保守、リベラルで鋭く対立することが多い中、微妙なバランスが保たれているような面もあるのではないかと私は感じています。
オバマ大統領在任中に、保守派から退任者が出た時、後任にリベラル派が指名されれば(オバマ大統領としてはそれを目指すと思われますが)、こういったバランスが崩れることになり、そういう流れになるのか、その場合、焦点となっている問題がどう取り扱われて行くのか、興味は尽きません。