ケネディ新駐日米大使が着任、初の女性−19日に信任状奉呈式

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MW9ZMP6KLVRI01.html

ケネディ氏はこれまで弁護士、作家などとして活動、夫のエドウィン・シュロスバーグ氏との間に3人の子どもを持つ。駐日米大使館ウェブサイトなどに掲載されている同氏のビデオメッセージによると、20歳のとき、叔父のエドワード・ケネディ上院議員と共に広島を訪問したことをきっかけに、より良い平和な世界の実現に貢献したいと切に願うようになったといい、新婚旅行では奈良と京都を訪れた。

ビデオメッセージをyoutubeで見ましたが、米国の正統派リベラルとはこういうものなんだな、と、その真髄を見るような思いがしました。志半ばで倒れたケネディ大統領は、生前、「松明は受け継がれる」と語ったことがありますが、何が真の価値か、何を守るべきか、ということが、脈々と受け継がれてオバマ大統領へと至り、その大統領の厚い信頼を受けるケネディ大使のような人物が、故ケネディ大統領の遺志も受け継いで、こうして着任したことに、感慨深いものを感じます。
戦後70年近くが経ち、今の日本は、国家としていかに進むべきか、いかなる国家、社会を構築すべきか、岐路に立っていると言っても過言ではありません。その選択はアジアや世界へ大きな影響を及ぼすことにもなります。米国は、戦後日本が新たに歩み出すにあたり大きな影響を与えた国であり、今なお影響力は大きく、特にアジアの安定と平和という観点で日本政府に対し忌憚なく意見を言える立場にあります。ケネディ大使には、ビデオメッセージに現れているような高い志と、現実を冷徹に見つつより良い方向へと導く強い意思を併せ持ちつつ、その職責を果たし、日本が再び誤った道へと進まないように、常に心を配ってほしいと私は強く感じています。